畳の匂い、掛け軸、花器に活けられた季節の花。老舗の温泉宿に来たような、そんな錯覚さえ覚える離れの座敷個室。部屋の間隔は離れていて、隣客の声が聞こえることもない。浅草の中心にあることを忘れるほどの静けさだ。
ここでいただく『中清』の天麩羅は、江戸前を貫き新鮮な魚介類のみ。コースの天麩羅は輪島塗のお重で提供されるのもこの店ならでは。
天麩羅は車海老、キス、穴子、メゴチなど、東京湾で獲れた魚介が中心。
そして、中清を語るうえで外せないのが名物の「雷神揚げ」だ。
巨大とは聞いていたけど、これは想像以上。ふたりで顔を見合わせ「食べきれるかな?」と笑う。
浅草というワンダーランドで、明治にタイムスリップしたような空間とサプライズな天麩羅にはしゃぐ。
お金にモノをいわせるのではなく、こういう提案ができるのが、センスのいい大人ってことだ。
コースの〆は写真の小かき揚げの天丼ほか、天茶、小かき揚げとごはんから選べる。
週末デートに「浅草」という手があった!
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