東京マテリアル・ガールズ Vol.6

フォロワーを金で買う女を一瞬で見抜く方法。自己顕示欲に溺れる“カリスマ読モ”の本性

女同士の闘いなんて、くだらない?

美貌・財力・センスのすべてを手に入れた女たちが繰り広げる、ヒエラルキー争い。

男からは求められ、女からは妬まれ、そして羨望の的となるカリスマ読者モデルの世界。

己の自己顕示欲を隠すことなく曝け出す彼女たちは、時に結託し、時に競い合う。

くだらない、と思うならどうか覗かないで欲しい。

優雅で美しくも、水面下で死にもの狂いで闘う、女たちの醜い生き様をー。

真面目な会計士のあおいは、女性ファッション誌『GLORY』の読者モデルとなり、なぜか景子を始めとするカリスマ読者モデル達に気に入られる。

食事会で出会った男性とデートしたり、インフルエンサーとしての地位を確立するなど、次第に華やかな世界に馴染んでいった。


カリスマ読者モデルの景子達と一緒に行動することが多くなるにつれ、あおいは自分の性格が次第に変化してゆくのをハッキリと感じていた。

読者モデルという世界に飛び込んで暫くは、地味で仕事だけしている自分と華やかな世界とは完璧にオンとオフのスイッチで切り替えられていた。

しかし、「フォロワーが1万以上いるインフルエンサー」というアイデンティティは、思った以上にあおいの日常生活や性格に大きな影響を与えている。

真面目で引っ込み思案だったのに、今や不特定多数の大衆に平気で自分の姿を晒すようになった。努力家な面だけでなく、容姿やセンスを認められる喜びに思った以上に夢中になっている。

少し前まではインスタに寄せられる悪意あるコメントにも本気で傷ついていたのに、景子に感化されそうした雑音への耐性もついた。

そして不思議なことに、あおいは25年間慣れ親しんだ性格ではなく、今の強気な性格をより「本来の自分」だと感じている。

そんなことを考えていると、編集部から電話が入った。

「GLORY編集部の大沢です。ちょっと折り入ってお話がしたくて、ご連絡いたしました。」

普段はあまり接点のない副編集長からの着信に戸惑ったが、結局ランチをしながら話をすることになった。

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