東京マテリアル・ガールズ Vol.3

東京マテリアル・ガールズ: インスタ映えしない読モは排除?美女集団が作り上げた、無慈悲なルール

女同士の闘いなんて、くだらない?

美貌・財力・センスのすべてを手に入れた女たちが繰り広げる、ヒエラルキー争い。

男からは求められ、女からは妬まれ、そして羨望の的となるカリスマ読者モデルの世界。

己の自己顕示欲を隠すことなく曝け出す彼女たちは、時に結託し、時に競い合う。

くだらない、と思うならどうか覗かないで欲しい。

優雅で美しくも、水面下で死にもの狂いで闘う、女たちの醜い生き様をー。

読者モデルに応募し、女性ファッション誌『GLORY』の紙面に登場し始めるあおい。

公認会計士として働き、外見も洗練されたあおいは、カリスマ読者モデルの景子に声をかけられる。


GLORY GIRLSのトップ3『G3』


美しい女というのは、視線だけで人を緊張させる力を持っていると思う。

急に話しかけられ戸惑うあおいを上から下まで見つめていた景子が、ふと口元に笑みを浮かべた。

「あなたのこと、先月の『GLORY GIRLSのカバンの中身、大公開』で見かけたの。確か会計士さんなのよね、すごいわ。」

こちらの緊張をほぐすような笑顔にホッとしたと同時に、すぐ側にいた女性2人の視線にも気がついた。

グラマラスな体が強調されるニットワンピースを着た、ハーフ風の美人が口を開く。

「初めまして。私達もGLORYで読者モデルをしているの。私が佐々木リナで、こちらが野田珠緒さん。景子のことは、知っているわよね。」

珠緒は、驚くほど大きな黒目がちの目をしている。ニコニコしていて、3人の中では1番話しやすそうだ。

名前を聞いて思い出したが、この3人は『G3』と呼ばれるGLORYを代表する読者モデルグループのメンバーのはずだ。景子と3人で一緒に誌面で特集されているのを見たことがある。

「初めまして、木下あおいです。こちらは親友の、松本優ちゃん。他の読者モデルの方ときちんと話す機会なんてないので、緊張して…」

終わらないうちに、景子があおいを制す。

「え?じゃあおいさん、他に読モの友達いないってこと?」

その通りである。

月に1回程度の撮影では、他の読者モデルとは必要最低限の会話をするだけで、撮影が終わっても1人で帰ってしまうことも多かった。

「へぇー、珍しいのね…。」

そう言うと、景子はリナや珠緒と何やらコソコソと話し始めた。

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