
~生きるための基本だからこそ、「食」を変えればすべてが変わる~
2020年のニューリーダーたちに告ぐ
毎日の食事に野菜や果物を取り入れて、よりヘルシーな食生活を送りたい―。そんな健康志向の高まりを受けて、いま人気の資格が「野菜ソムリエ」だ。
数ある資格の中で、生活を豊かにしたい、ステップアップにつなげたいと多くの女性から支持されている。今回、登場する日本野菜ソムリエ協会の福井栄治理事長は、商社でエリート街道を歩んだ後、食への問題意識から起業し、野菜ソムリエという資格を世に送り出した。
あえて“資格”としたのはなぜか?根底にある問題意識とは? 福井理事長の歩みを振り返りながら、次世代のリーダーに求められる資質を探る。
金丸:本日はお忙しいところ、ありがとうございます。
福井:こちらこそ、お招きありがとうございます。
金丸:今日は2017年9月にオープンした『エネコ東京』をご用意しました。スペインでミシュランの三ツ星を最年少で獲得したバスク創作料理のシェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏のお店です。
福井:話題のお店ですよね。実はバスクのお店に伺ったことがありまして、大変印象に残っています。今日もすごく楽しみにしてきました。
金丸:伝統的なバスク料理に革新をもたらしたシェフですから、革新的な福井さんのお話を聞くにはぴったりですよ。
福井:ありがとうございます。よろしくお願いします。
金丸:今日は福井さんがどのような道を歩んでこられたのか、じっくり伺いたいと思いますが、まずは野菜ソムリエについて教えていただけますか?
福井:野菜ソムリエは2001年に誕生した資格です。生産者と生活者の架け橋として、野菜や果物の目利き、栄養や素材に合う調理法などを学び、その知識を広めることを使命としています。
金丸:いま資格を持っている人は、どれくらいいるのですか?
福井:約6万人です。そのうち8割が女性です。食の仕事に関わっている方だけでなく、OLさんや主婦の方もたくさんいらっしゃいます。資格を取ったあとは、料理教室や食育セミナーの講師として活躍されている方も多いですし、最近では自治体と連携して地元野菜のPR活動を行うことも増えています。
金丸:素晴らしいですね。野菜ソムリエという資格をなぜ世に送り出すことになったのか、ぜひ聞かせてください。