彼女になれて、妻になれない Vol.13

私になくて、結婚した彼女たちにはあったものって…?ようやく気づいた、恋と愛の違い

元彼の結婚。

適齢期の女性にとって、これほどまでに打ちのめされる出来事があるだろうか。

元彼がエリートだったら、なおさらだ。

どうして私じゃなかったの。私になくて、彼女にあるものって何?

先週、元彼・恵介と再会し、笠野への気持ちを固めた奈緒だが、笠野はアメリカに帰国することが決まっている。二人はどうなるのか?


カチッ、カチッー。

時計の針の音が正確に響く。

笠野の出発が、刻一刻と迫っている。

奈緒は、3日前に笠野とちょっとした言い合いになって以来、彼と連絡を取っていない。

先日、笠野から告白され、嬉しかったのも束の間。冷静になり、はたと現実問題に直面した奈緒は、色々と確かめておきたくて笠野に電話したが、彼のはっきりしない態度に怒ってしまったのだ。

次に会えるのはいつになる予定か、一生アメリカで生活するつもりなのか、真剣に聞いているのに、笠野は曖昧な返事ばかり。

「あなたとの今後を真剣に考えてるのに…!」

苛立った奈緒は、そう吐き捨てて一方的に電話を切ってしまった。しかし、その後も泣きながら彼との将来を考え続けた。

涙が枯れるほど泣いた後、奈緒はハッとした。

−怒ったり、泣いたり、こんなに感情的になったのは初めてかも・・・。

今まで、何か問題が発生すれば「この人とは合わない」と別れ、次の恋人探しを繰り返してきた。

恥ずかしいことに、自ら歩み寄る努力も、相手との将来で悩んだりすることもなかった。

しかし、今回は違う。笠野との将来ばかり考えている。

そんな変化に奈緒自身が一番驚いていた。そうして奈緒は、笠野がいかに特別で、自分を変えてくれた存在であるかを思い知った。

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