彼女になれて、妻になれない Vol.11

「大事なのは、今現在の選択ではない」。彼女が遠距離恋愛の彼と、結婚に漕ぎつけた秘策

元彼の結婚。

適齢期の女性にとって、これほどまでに打ちのめされる出来事があるだろうか。

元彼がエリートだったら、なおさらだ。

どうして私じゃなかったの。私になくて、彼女にあるものって何?

東京で華やかな生活を送るエリートたちが、妻を選んだ理由、元カノと結婚しなかった理由を探ってみる。

先週、元彼の妻・みなみの潔さに完敗した奈緒。笠野からの告白で頭を悩ませるが・・・。


−今週金曜日の夜あいてる?外銀との食事会どう?

『ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション』で紅茶を飲みながらぼーっとしていた奈緒は、友達からのLINEの振動で、はっと我に返った。

−金曜日の夜・・・。

笠野の見送りに行くならば、空いていない。行かなければ、空いている。

「好き」「嫌い」と唱えながら、花びらを一枚ずつちぎっていく花占いのように、「行く」「行かない」を決められたらどんなに楽だろうか。

お財布に入れてあった大吉のおみくじの「待人:くる。困難があろうとも結ばれる」を眺めながら、ため息をついた時。

「あれ、奈緒!?」

奈緒が驚いて顔を上げると、そこにいたのは、元彼・恵介だった。

「恵介!久しぶり。こんなところで会うなんて。って、本社すぐそこだったね」

恵介は、丸の内に本社があるメガバンク勤務。

「先月、ようやく本社に戻って来れてさ。俺、次の予定までちょっと時間あるから、ここ座っていい?飲み物買ってくる」

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