女性の結婚率は、35歳を境に急激に下降する。
だがしかし。そんな悲観を抱くことは一切なく、麗しき独身人生を謳歌する女がいた。
恭子、35歳。
彼女が歩けば、男たちは羨望の眼差しで振り返り、女たちは嫉妬する。恭子は一体、何を考えているのか?
外資系ラグジュアリーブランドで働く恭子と、部下の周平は、一度は瑠璃子の罠にまんまとはまったものの、同僚・理奈の計らいもあってようやく距離を縮めた。
恭子はファッション業界の転職セミナーで講演をすることになるが、因縁の元彼も同じセミナーに来ていることを知った周平は、慌てて会場に向かっていた。
今、僕の目の前で、信じられないことが起こっている。
「恭子、俺と一緒に来ないか?」
“あの男”が、恭子さんの手首を掴んで引き寄せ、彼女の耳元でそう囁いた。
僕は呆然とその光景を見つめながら、つい1時間前の出来事を思い返していた—。
◆
「ねえ、君。恭子が......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
最終回しか出てこない人だったら笑える。。
周平かっこよかった!