「最近、良い出会いがない」
未婚・美人の女性に限って、口を揃えて言う言葉である。
しかしよくよく話を聞いてみると、その言葉の真意はこうだ。
「理想通りの、素敵な男性がいない」
フリーランスでバイヤーをしている亜希(32)も、そんな注文の多い女のひとり。
“ふさわしい人”を探して迷走する亜希。メガバンク勤務の宮田賢治とデートをするも、「海外志向がない」という一点だけで幻滅してしまう。
彼には、ときめかない。そう結論づけていた亜希だったが、知らぬ間に宮田賢治は別の女性と付き合っていることを聞かされ、偶然にも二人が仲睦まじく歩く姿を目撃。
しかし賢治から再びデートに誘われ、「あの子は彼女じゃない」と言われる。
自分で自分がわからない夜
「あの子は、彼女じゃないよ」
賢治は、一切の動揺を見せず、さらりとそう言った。
彼が、こんなにも上手に嘘をつく男だったとは。
穏やかで、誠実そう。賢治の印象といえばむしろそれしかなかったのに、あっさりと裏切られた思いがする。
「いやいや…だって見たもの、私。楽......
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この記事へのコメント
重いとうざがられようが、誠実に付き合って欲しくて結婚考えてるなら、男にはっきり言わせた方がいいよ。それでももう少し一線越えるのは待たないと…
焦っても簡単に身体を許さないのが、真剣交際や結婚への近道だと思う。
付き人かよ笑