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注文の多い女たち Vol.9

眼中になかったはずが...注文の多い女がメガバンクの年下男に惹かれた理由

「最近、良い出会いがない」

未婚・美人の女性に限って、口を揃えて言う言葉である。

しかしよくよく話を聞いてみると、その言葉の真意はこうだ。

「理想通りの、素敵な男性がいない」

フリーランスでバイヤーをしている亜希(32)も、そんな注文の多い女のひとり。

ふさわしい人」を探して迷走する中、亜希に一目惚れしたというメガバンク勤務の宮田賢治とデートをするも、些細なことで幻滅してしまう

だが、宮田賢治に彼女ができたことを聞かされ、偶然にも二人が仲睦まじく歩く姿を目撃してショックを受ける。


素敵な女性の隣にいた、彼


−はぁぁぁ...。

また深く長いため息を吐いて、亜希はリビングテーブルに突っ伏した。

今日は自宅で、月末に予定しているL.A出張の下調べをしているのだが、まったくもって身が入らない。

少しでも油断すると、あの光景が脳裏に蘇ってくるのだ。

華奢で可憐な美女の横に......


この記事へのコメント

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No Name
相手の欠点を見つけるのが上手な人って、隣の芝生は青くて眩しい。
相手を長所から見る事が出来る人は、我が家の庭の手入れに余念がない。

自分の欠点は相手の粗探しをする所なのに、自覚もせず自分の全てを容認させようなんて…まず自分が相手を容認しなくては。

要するに、相手の欠点が気にならないほど好きな相手に出会ってない、ということです。
2017/10/03 07:5257Comment Icon4
No Name
誰か他の人のモノになった途端魅力的に見えるとか、完全に不倫する女性の思考じゃないですか。。
2017/10/03 07:2328
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注文の多い女たち

「最近、良い出会いがない」

未婚・美人の女性に限って、口を揃えて言う言葉である。

しかしよくよく話を聞いてみると、その真意はこうだ。

「理想通りの、素敵な男性がいない」

経験値が高いゆえに、自分のことは棚に上げて「あれはダメ」「そこがイヤ」と、男性に注文ばかりをつける女たち。

これはそんな自らの首を絞めている、全東京ガールに捧げる物語である。

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