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港区おじさんコレクション Vol.9

女は、1時間のランチタイムで査定を完了する。次につながる“港区おじさん”の見極め方

外資系投資銀行でバックオフィスを担う、有希、30歳。

港区の酸いも甘いも知り尽くした彼女に与えられた呼び名は、“港区おじさんコレクター”。

数々の港区おじさんをコレクションしていた有希のポートフォリオに突如として入り込んできた浩介によって啓一との苦い記憶を呼び起こされた有希。

しかし大輔の力強い助言により前向きな気持ちを取り戻すと、過去を清算し、新たなポートフォリオを組み始めることにする。

彼女は港区の完全紹介制パーティーで見つけた隆志と4人の男性の中から、ランチに行く男性を選抜した。

1時間のランチは入念な準備から


朝のオフィスで、有希は熱心にインターネットを検索していた。

今日は、先日の完全紹介制パーティーで出会った康孝とのランチの日。

「ディナーに行くまでの女性かは分からないが、興味はあります」程度で気軽に誘えるランチは、いくつかの話題をなぞっているうちに終了してしまうことが多い......


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港区おじさんコレクション

外資系投資銀行でバックオフィスを担う、有希、30歳。

彼女は「業界内での出世」を狙うべく、様々な港区おじさんと関係を深めていく。

業界内にとどまらず、事業会社の地位ある人物にまで触手を伸ばしていき、港区の酸いも甘いも知り尽くした彼女に与えられた呼び名は、“港区おじさんコレクター”。

最初は出世のための社交だったものの、徐々に港区おじさんの世界にハマり、港区おじさんのポートフォリオを組むようになってしまった有希が、港区の裏側を暴いていく。

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