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港区おじさんコレクション Vol.7

どん底の港区女子に最も沁みたのは、港区お爺さんのお言葉

外資系投資銀行でバックオフィスを担う、有希、30歳。

港区の酸いも甘いも知り尽くした彼女に与えられた呼び名は、“港区おじさんコレクター”。

数々の港区おじさんをコレクションしていた有希のポートフォリオに突如として入り込んできた浩介。彼との甘い時間を楽しんでいた有希だったが、突然のプロポーズに動揺することになる。

プレゼントを受け取らない、同年代の港区おじさんとは付き合わない。そんなタブーを犯した有希が助けを求めた相手とは。

苦しみと悲しみ。思い出したくない記憶。


18:00

今日中に仕上げなければいけないはずの書類が、デスクに山積みになっているのを眺めながら、有希はキーボードに立てかけた1枚のトランプのカードに目線を移した。

浩介からのプロポーズとともに受け取ったカードだったが、有希はあれから1ヶ月近く浩介と連絡を取っていなかった......


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港区おじさんコレクション

外資系投資銀行でバックオフィスを担う、有希、30歳。

彼女は「業界内での出世」を狙うべく、様々な港区おじさんと関係を深めていく。

業界内にとどまらず、事業会社の地位ある人物にまで触手を伸ばしていき、港区の酸いも甘いも知り尽くした彼女に与えられた呼び名は、“港区おじさんコレクター”。

最初は出世のための社交だったものの、徐々に港区おじさんの世界にハマり、港区おじさんのポートフォリオを組むようになってしまった有希が、港区の裏側を暴いていく。

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