2018.02.14
港区女子の向こう側 Vol.4蝶よ花よと男性からもてはやされ、煌びやかな生活を送る港区女子。
その栄華は当然ながら、長続きしない。
彼女たちもそのことを理解しており、適切なタイミングで次のステージへと巣立ってゆく。
かつて港区女子だったことを露とも思わせぬ顔で、彼女たちは“一般的な”東京生活に溶け込んでいく。
外資系ジュエリー企業の宣伝部に勤める、香(カオル)。かつて港区女子だった彼女も、今は何食わぬ顔で東京生活に溶け込んでいる。
香は如何にして「港区女子の向こう側」へと辿り着いたのだろうか。
同い年の将生と出会い、彼の存在が気になるものの、26歳の港区女子・里奈と将生が一緒に歩いているのを目撃してしまう。
しかもその日、同棲していた彼氏・純一に別れを告げられて、落ち込んでいた香だったが…?
「あ、このヒール…。もう履かないかな」
純一と別れたあと、香は同棲していた元麻布の部屋から目黒へ引っ越した。今日は引っ越したときの荷物をほどきながら、シュークローゼットの断捨離をしていたのだ。
「よし、もう捨てちゃおう」
港区で遊でいたときによく履いていた真っ赤なハイヒールは、ヒール部分の傷も目立っていたし、1ヶ月も履かなかったら埃をかぶって、何となく色褪せて見えたのだ。
生活環境が変わると、身につけるものも自然と変わる。目黒はとにかく坂が多いし、ペタンコ靴も1足あると、休日は便利そうだ。
―そう言えば、この間銀座をぶらついているとき、可愛いバレエシューズがあったな。
明日にでも早速新しい靴を買いに行こう、そう思うと楽しい気分になってきた。香は昔から、「切り替えが早い」と周囲から驚かれる。
目黒という地にあまり馴染みはなかったが、港区にも渋谷区にも近く適度に賑やかで、しかし落ち着いた大人の雰囲気があるところが気に入っていた。遊びに来る人より、住人やビジネスマンの方が多いからだろう。
綺麗になったシュークローゼットを見て、すっかり満足した香は、出かける準備を始めた。
今日はミカが、目黒に遊びに来る予定だった。
【港区女子の向こう側】の記事一覧
おすすめ記事
- PR
2018.02.07
港区女子の向こう側 Vol.3
彼女を“育てたい”港区おじさんと、巣立っていこうとする港区女子。すれ違いからの衝撃的な結末
2018.04.13
私、愛されてる?
私、愛されてる?:結婚3年目で激減した男の愛情。お金をかけてもらうのが、愛され妻の証なの?
2019.11.23
オトナの恋愛論~宿題編~
「生理的にイヤ・・・!」と女がデート中に感じてしまう、男の特徴とは
2023.11.07
東京ウェンズデー
アッパー層は、自分だけの”特別なルーティン”を持っている!?明日で最終話!「東京ウェンズデー」全話総集編
2021.08.05
逆玉男子
元カノと浮気デート中のホテルへ突入した女。直後、彼氏が言い放った最低すぎる言い訳
2019.07.10
もう1人の私
もう1人の私:夫が冷たい、子どもも産めない…。結婚生活に絶望した貞淑妻の恐ろしい二面性
2022.09.04
じゃあ、奪っちゃえば?
じゃあ、奪っちゃえば?:「何考えてるの!?」食事会にしれっと参加する既婚男。婚活を妨げ大迷惑なのに…
2020.03.24
女神のオキテ
可愛くてとびきり優しい、年齢不詳の女。だけど不意に彼女が見せた本当の顔とは
2021.10.16
男と女の答えあわせ【Q】
宣言解除後、久しぶりに外で飲める解放感に浮かれ過ぎた…?デート中に男がやらかしていた行為
2019.10.06
ミーハー女
ミーハー女:「ちょっと優しくすればOK」。男なんてチョロいと舐めていた女が、苦汁を飲んだ出来事
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"