東洋経済・東京鉄道事情 Vol.60

新宿駅に着いた客が乗り換える路線はここだ

首都圏のターミナル駅利用者は乗り換え客の割合が多い(写真:ABC / PIXTA)

電車での通勤・通学には付き物なのが「乗り換え」。相互乗り入れを行う路線が増えたとはいえ、JR・私鉄・地下鉄と数多くの路線が集まる首都圏のターミナル駅は、乗り換え客で終日混み合っている。

駅構内を行き交う乗り換え客の流れはいったいどの路線に向かっているのだろうか。利用者数トップの新宿駅と2番目の池袋駅について、データをもとにどのような乗り換えパターンが多いのかを探ってみた。

検証にあたっては、国土交通省の「第12回大都市交通センサス」のデータをもとにした。各路線間の乗り換え客数については、定期券の利用者数をベースにした乗り換え客数のデータである「主要ターミナルにおける路線間の乗換え状況」(以下、「路線間の乗換え状況」)を使用した。



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中央線→山手線への乗り換えが最多

首都圏のみならず全国で最多、世界でもトップといわれる利用者数を誇るのが新宿駅だ。乗り入れる各線を合計すると、1日の利用者数は300万人を大きく上回るとされる。

「路線間の乗換え状況」のデータによると、定期券利用者数ベースの数値では1日あたり片道96万8328人が利用し、そのうち65万6847人が同駅(西武新宿や新宿三丁目など周辺駅を含む)での乗り換え利用者となっている。全体の約68%が新宿駅を乗り換えのために利用している計算だ。定期券以外の利用者を加えればもっと多いことになる。

では、各路線で新宿駅に到着した人はどの路線に乗り換えているのだろうか。同じデータによると、もっとも多い乗り換えのパターンはJR中央線の上り(東京方面行き)からJR山手線内回り(渋谷・品川方面行き)への乗り換えで、1日3万1966人。

次いで多いのが京王線から東京メトロ丸ノ内線の東京・池袋方面行きで2万4077人、3番目が京王線からJR山手線外回り(池袋方面行き)で2万1148人だ。

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