婚活は、ワインスクールで Vol.7

夢見ごこちな食事会の締めは、会費の徴収。1人2万円の食事代を請求された女たちの悲劇

やみくもに婚活に励むのは、もう終わり。

ある強かな女たちは、婚活の場をワインスクールへ移した。

スクールに通うほどワインが好きな男は、高い年収を稼ぎ、洗練されたライフスタイルを送っている者が多いはずだ。

ワインの知識を深めながら、虎視眈々と男性を見定める女たち。

果たして、その思惑は実るのだろうか?


婚活のため”表参道ワインアカデミー”へ入学した美咲。

雅彦芹那の存在に頭を抱えていた矢先、クラスメートの医師・研二と食事会をすることになった。ドクターたちの自慢のオンパレードに辟易するも、研二という理想の相手を目の前にして、美咲の妄想が炸裂する。


「このワイン…美味しい!」

男たちの独壇場と化した食事会。先ほどまですっかり機嫌を損ねていた真千子だが、ワインを口に含んだ瞬間目を丸くし、口元からは笑みがこぼれた。

研二が選んだワインは、パニエと呼ばれる籠にどっしりと横たわっている。

店のソムリエから、エチケット(=ワインラベル)を持ち帰るかどうか尋ねられ、美咲がまごついていると、研二が笑顔で言った。

「なかなか飲むことが出来ないワインだよ。今日の記念にぜひ持ち帰らせてもらいなよ。」

— 一体いくらのワインなのかしら…なんだか申し訳ないけど。

美咲は恐縮しながらも勧められるまま、その“記念品”をありがたく頂戴することにした。

シャンパンと赤白それぞれのワインを楽しみ、酔いも手伝って美咲も真千子もいつのまにか上機嫌だ。

デザートとコーヒーまで堪能し、そろそろお開きかという頃合いに、店のオーナーがうやうやしく研二に伝票を差し出した。

研二は顎に手を当て、じっくり考え込むように伝票を眺めている。そして口を開いた。

「それじゃあ男性はひとり4万円、女性は2万円ずつでお願いします。」

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