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LINEの答えあわせ【A】 Vol.1

デート後「今日は楽しかったです!」の一文に潜む、女の嘘。LINEの答えあわせ【A】


翌日、お決まりのお礼メールを送り合う。


女の子らしいことが苦手な性格なので、男性にハートマークを送るのは気がひける。特に付き合ってもいない男性なら尚更だ。

弘樹の先輩である中岡さんは、即レスだった。しかし肝心の弘樹から返信が入ったのは、夜21時を過ぎていた。


「何さゆりニヤけてるの?弘樹さんから返信きたね。」

二日連続で、真由とご飯だ。今夜は、昨日の食事会の反省を兼ねて、会社の近くの『アンティカ オステリア マジカメンテ』で女子会。

ここは手打ちパスタが美味しくて、通称“レアパスタ”と呼ばれる個性派のパスタが楽しめる。また自然派ワインが揃っており、女子会にはもってこいのお店だ。

牛肉のパスタをつまみながら、弘樹からのLINEに思わず口元がゆるむ。


「にやけてた?弘樹さん、ちょっといいかなーと思って」
「彼いいんじゃない?さゆりのこと好きそうだったし」
「やっぱりそうかな?」

女子会というのは、永遠に話が尽きない。そして何より、貴重な情報交換の場でもある。

真由曰く、弘樹には現在彼女はおらず、嫁候補を探しているとのこと。しかも明らかに、向こうは自分に対して好意を抱いている。これは千載一遇のチャンス到来ではないか。

真由と話しながらも、弘樹から個別LINEが来るのを待った。

―大概、こういうパターンは、そろそろ彼から個別LINEが来る頃...

そう思っていたが、弘樹からLINEが来たのはその3日後、出会ってから4日経ってからだった。

A1:数日たってようやく来た、個別LINE。いい感じだったひとへの返信も億劫になりがち


段々、弘樹に返信するのが億劫になっている自分がいた。

この記事へのコメント

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No Name
お腹いっぱいと言いながら、デザートは食べるのね😅 確かに回りくどいのは嫌だけど、好きなら自分から個別メッセージ送ってもいいのにね。

中岡さんとも、マメにやり取りしていたのかな?
2020/10/09 13:160

LINEの答えあわせ【A】

昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

男性から山のように送られてくるLINEに対して、現代の姫君たちは何を想うのか。

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