結婚願望のない男 Vol.10

「独身女=負け組」なんて風潮がなければ、私は幸せだった。結婚の呪いに負けた女

私の大好きな彼氏には、結婚願望がない。

それを知ったのは、30歳の誕生日。順調な交際を2年も過ごした後だった。

東大卒のイケメン弁護士・吾郎との「結婚」というゴールを、疑うことのなかった英里。彼が結婚願望ゼロと知った日から、不安と焦りが爆発。占いに行き友人にもアドバイスを求めるが、吾郎は「結婚は嫌だ」の一点張り。

そんなときに出会った、結婚願望のある男・きんちゃん。英里は二人を両天秤にかけることを試みたが、あっさりと吾郎にバレてしまった。


「お前が西麻布のど真ん中で、太った男とベンツに乗り込むのを見たんだよ。単刀直入に聞こう。あの男は何だ?あの日お前は、咲子と萌と映画に行くと言ったはずだ」

吾郎は血走った目で英里を見据え、地響きのような低い声で言い放った。

吾郎との未来を悩みに悩みんだ末、彼ときんちゃんの二......


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