私の大好きな彼氏には、結婚願望がない。
それを知ったのは、30歳の誕生日。順調な交際を2年も過ごした後だった。
東大卒のイケメン弁護士・吾郎との「結婚」というゴールを、疑うことのなかった英里。彼が結婚願望ゼロと知った日から、薔薇色と信じていた人生は一気に転落。結婚への不安と焦りが爆発する。
結婚を「幸せ」と信じて疑わない英里。結婚願望のない男を、振り向かせることはできるのか?
―あの太った男は、一体何なんだ......。
英里が見知らぬ男と西麻布で仲良く車に乗り込む光景が、吾郎の目に焼き付いて離れない。
英里はやたらと楽しそうにしていた。何がそんなに面白いのか、口を大きく開けてキャッキャと笑い声を立て、男の腕をポンポン叩いていた。
アマン......
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