結婚願望のない男 Vol.6

「2年後に結婚できる」と占いに依存する女。恋に盲目なとき、友の助言は素直に聞けない

私の大好きな彼氏には、結婚願望がない。

それを知ったのは、30歳の誕生日。順調な交際を2年も過ごした後だった。

東大卒のイケメン弁護士・吾郎との「結婚」というゴールを、疑うことのなかった英里。彼が結婚願望ゼロと知った日から、薔薇色と信じていた人生は一気に転落。結婚への不安と焦りが爆発する。

結婚を「幸せ」と信じて疑わない英里。結婚願望のない男を、振り向かせることはできるのか?


英里は東京大神宮の境内にて、必死に祈りを捧げていた。

―どうか吾郎くんと仲直りして、結婚できますように。そのためなら、どんな試練も乗り越えます......!

再び喧嘩別れとなったあの日から、英里は絶望の日々を過ごしていた。

「その短期間で二回も喧嘩になるのは、かなり悲惨ね。辛いだろうけど、一ヵ月は何もしないで耐えなさい」

英里の相談役である友人の萌には、とにかく今は大人しくしていろと厳しく釘を刺されたため、吾郎とは連絡もとっていない。残る方法は、神頼みだけなのだ。

「ちょっと英里、長いわよ。いつまでお願いしてるのよ」

相変わらずの毒舌で祈りに水を差したのは咲子だ。

しかし、都内最強の恋愛パワースポットと名高いこの神社に来たいと英里が主張すると、彼女は意外にもあっさり同伴してくれた。

「だってこの神社、伊勢神宮参拝と同じ効果が得られるんだって。せっかくだから、きちんとお願いしないと...」

「あっそう」

そして英里は恋みくじを引き、縁結びの絵馬まできっちり書いた。周囲をチラと見渡すと、同じような女子集団で溢れている。恋愛に窮しているのは自分だけではないと思うと、少しだけ心強くなった。

「ねぇ、咲子はおみくじ引かないの?」

「私は神頼みなんて期待しないし、こういうの信じないから」

ドライに言い放った咲子は、実際に「具体的な解決案」を提案してくれた。

【結婚願望のない男】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo