無難戦隊MARCHマン Vol.5

MARCHを馬鹿にするな!!身を潜めていた中央大の男が、東大卒の上司に歯向かった日

あるベンチャー企業に、MARCH出身の5人の男たちがいた。彼らは、こう呼ばれている。

―無難戦隊MARCHマン―

「平均より良くても、所詮上には上がいる。俺らは、どんな理不尽な仕打ちにも、無心で打ち返すだけだ。」

それが5人の口癖だ。

「無難」と言われながらも、必死に頑張るMARCHマン。しかし、そこに東大卒の嫌味な上司が舞い降りた。

ベンチャー企業、「キャリアナビ」の第一営業部に所属する5人の MARCHマン。優秀な上司であるはずの東出が就任して以降、売上が下がっていることが判明した。


中央大卒・阿部ユキオ「予算が達成されないのは知っていた」


「おい、東出。これどうなってるんだ?」

「キャリアナビ」第一営業部に、社長の小日向が血相を変えてやって来た。

「売上予測が予算に対して89%、前月比でも落ちてるぞ」

その深刻そうなやり取りを、中央大卒のユキオは「ふぅん」と冷めた目で見ていた。それと同時にこうも思っていた。

「そりゃ当然だ」

東出が就任して以降、「効率化」が重視されるようになった。進捗の共有や会議がなくなり時間的には楽になった一方、月末に向けての追い込みが緩んだのだ。

阿部ユキオは、前任の早川部長のときから任されていた予算進捗シートを見ていたので、こうなることは何となく予想していた。

「今月は9割くらいだな」

その予想は見事的中した。

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