東洋経済・東京鉄道事情 Vol.50

貴方なら何を思いつく!?『東京メトロ』の経営資源を使ったビジネスコンテストのアイデアをご紹介!

ITを使わないアイデアを出した唯一の企業は株式会社タダク。同社では、日本で自国の文化や料理を教えたいという在日外国人と受講希望者のマッチングサービスをしている。現在、登録している外国人は70カ国200人。東京メトロ沿線に住む人も少なくない。そこで、そうした外国人の家を訪ねる一種の世界一周スタンプラリーの開催を提案した。さまざまな国の人の家を訪ねることで外国人に慣れれば、2020年に大勢の外国人がやってきても臆せず親切にできる。語学の勉強よりも、まずは外国人に慣れることのほうが「おもてなし」には有効だというわけだ。

これら6社の中から受賞企業に選ばれたのは、プログレス・テクノロジー、ログバー、タダクの3社。高い技術力や、サービスの新規性が評価された。

東京メトロから世界へ発信

これからの駅や街がどのように進化していくのか。その一端を垣間見たようなプレゼンだった。東京の縮図のような東京メトロだからこそ、応募者は東京メトロの構内や沿線に留まらないダイナミックなアイデアにチャレンジできたのかもしれない。受賞企業が決まったことで、近いうちに実証実験が始まるだろう。その結果がどのように現実にフィードバックされるのか。今から楽しみだ。

著者
竹内 三保子 :カデナクリエイト

<関連記事(東洋経済オンライン)>

鉄道会社の「高架下ビジネス」がアツい理由

「銀色の電車」が当たり前になった真の理由

「開業時」を再現した銀座線特別車のこだわり

【東洋経済・東京鉄道事情】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo