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裏軽井沢 Vol.8

500坪以上が常識?知らないと恥をかく!軽井沢別荘建築7つのルール

6.門と塀があなたの出自を語る

別荘に豪華な門柱や巨大な塀を建てると、成り上がり者の別荘と思われることが多い。正統派の別荘では、素朴な丸太の門柱にチェーンを掛けておくだけだからだ。歴史ある高級別荘地に行くと、隣との境界には浅間石とシダ植物だけを置くというところがほとんど。

塀を作らないのは、自然の広がりを楽しむための先人たちの配慮からでもある。それを知らずに、立派な門や塀を作ったりすると、軽井沢の知識もゆかりもない新参者と思われてしまう。塀の代わりには、樹木の囲いにするのが軽井沢流。自然物の囲いにすると、野うさぎやリスなど野生動物が庭に入り込むという嬉しいサプライズもある。

7.軽井沢は避暑地。クーラー不要の家が本当の別荘


街中はともかく、別荘地にクーラーはいらない。しかし、建設の仕方ではクーラーが必要という家もある。その差は何か。建てる前に木々を全て切り、更地にしてから家を建てる。さらに庭を芝生にして樹木が少ない家にしてしまうと、避暑地といえども暑い。その上、ガラス張りの家だったりすると、これはもう温室状態なのでクーラーがなくては暮らせない。

避暑地の別荘なら、敷地の建てる部分だけ木を切り、大きな木は残す。緑陰にそよ風が渡りクーラーは不要となる。庭は天然のままにしていると、どこからともなく飛んできた可憐な山野草が咲いたり、ベルベットのような苔庭になり、軽井沢ではよりステイタスが高いされる庭になっていく。

裏軽井沢

軽井沢の魅力を、あなたは本当にご存知だろうか?

まさか、アウトレットで買い物をして、旧軽井沢銀座をうろついただけで、軽井沢を知った気になっているのではないだろうか。

真の軽井沢の姿は、彼の地に別荘を持つ者のように過ごさなければ、見えてこない。とはいえ、別荘所有者でも130年の歴史を誇るこの避暑地では、別荘所有歴10年未満はまだまだ新参者の域。

この連載では、三代前から別荘を所有し、幼少から軽井沢を訪れている作者が、隅々まで軽井沢を知っているからこそ語れる、「裏軽井沢」について紹介する。

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