五反田ラバー Vol.6

五反田の記念日デートはここ!と浮かれながらも、目黒川で思い悩む五反田ラバー

東京では、初デートの街を五反田にすると女の子から冷めた目で見られることもある。

だが、『おにやんま』のうどんに感動したことをきっかけに、五反田という街のディープさにすっかり虜になり、周囲へ五反田の良さを啓蒙し、“五反田ラバー”の布教活動に勤しむようになった男がいる。

雑誌編集者・健太(29歳)だ。気になる女性・加代をデートに誘い、『酒場 それがし』で楽しく飲んでいたが、気付けば自宅で一緒に朝を迎えていた。

気まずいまま加代とランチを食べに行くと、健太は勢いで告白してしまい……。


五反田カップル誕生


「加代ちゃん、俺たち付き合おう」

健太は、加代と『グリルエフ』 でランチをしている時、動揺した勢いで告白した。29歳でこんな間抜けな告白をした自分が情けなかったが、加代は優しく笑ってくれた。

こうして、健太と加代は付き合い始めた。

9年間付き合った彼女と別れて以来、久しぶりの恋愛に戸惑うことも多いが、とにかく毎日が楽しくなった。

仕事中もLINEで連絡を取り合い、週末は加代が泊まりに来る。五反田で食事して、健太の部屋に帰ると映画を見たり、ワインを飲みながら他愛もない事を喋る。加代は健太がしている雑誌編集の仕事に興味があるらしく、仕事の話を聞きたがった。

思い返せば、初めてのデートで『フランクリン・アベニュー』 に行った時も、目を輝かせて聞いてくれていた。

撮影でどの芸能人に会ったとか、どこかのレセプションパーティでどのモデルがいたとか、そんな話をすると「すごいね!」と喜んでくれるのだ。

こんな毎日がずっと続けばいいと本気でそう思った。だが、人生そんなイージーモードは続かないものだ。

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