東京グラマラススカイ Vol.4

某六本木一丁目レジデンス。17階vs40階で見える世界の違いは、東京アッパー層の縮図

—社会からの目を気にして、自分の欲望を隠して生きる大人たちへー

子供の頃、思い描いていた夢は何だったのだろうか。

大人の階段を登るたびに見失う夢のカケラ。
代わりに手にいれるのは、周囲の視線を気にして何となく合わせる術。

今のままで本当に良いのだろうか?東京という大都会に住んでいながら、“欲はない”と言うほどカッコ悪いことはない。

無難が一番と思っていた翔太だが、アキに出会い、忘れかけていた野心を思い出した。アキと翔太は、フェイク・シティー東京での様々な人間の欲に揉まれ始め...


不動のシンボリックアイテム・東京タワー


「うわぁ〜凄い!東京タワーが綺麗に見える〜!!」

翔太から、突然ホムパに誘われた土曜日の午後。六本木一丁目の泉ガーデンレジデンスの部屋からは、東京タワーが綺麗に見えた。

「でしょ?この眺望が気に入ってて。久しぶりにこんな感じで家を開放したよ。アキちゃんも優子ちゃんも、好きなの飲んで行ってね。」

「は〜い、遠慮なく❤」

モノトーンで統一された翔太の2LDKの部屋は、かなりセンス良くまとまっていた。ジョーマローンのディフューザーに、さりげなく、でも考えて置かれている洋雑誌と大きな観葉植物。きっと家具はカッシーナあたりだろう。

「ねぇ、優子。翔太さんって、センスいいんだね...」

エンドレスに出てくるシャンパンを飲みながら、改めてこの部屋をチェックする。タワマンに住み、ホムパを開催する男性は二手に別れる。女性を招き入れた時のことのみを考えている“THE・タワマン男”な部屋か、自分のセンスをさりげなく散りばめているシックな部屋。翔太は、後者の方だった。

タワマンのホムパには、この10年の間に死ぬほど行った。翔太の部屋は、部屋の広さも階数的にもタワマンの中では中の中クラスだろう。でも、センスが良いので合格だ。

「何かさぁ...こんな部屋ばかり見慣れちゃってるから、普通の人の部屋とかが“犬小屋”にしか見えないんだよね。アキもそうでしょ?」

優子の言うことに激しく同意した。毎回、こんなホムパばかり行っているために、普通の男性の家に行った時に、“狭過ぎる!!”と思ってしまう。ヒルズもミッドタウンも、この10年の間に何度行ったのだろうか...

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