慶應内格差 Vol.9

慶應内格差:幼稚舎男とのできちゃった結婚は、計画的に。

慶應義塾大学内には、他大学からは決して窺い知れない“格差”がある。それは、大学入学に至るまで、どのような経路を辿ってきたかという格差だ。

比率的には、大学受験を経て入学した「外部生」が圧倒的に多いが、貴族的な小学校といわれる「幼稚舎」から、中学は男子校の「普通部」と共学の「中等部」、「SFC」がある。

高校は男子校である「慶應義塾高」、埼玉にある「志木高」、女子校である「慶應義塾女子」、共学である「SFC」、そして「NY高」と高校の内部生は5つに出自が分かれる。

前回は、幼稚舎生・圭一郎と外部生・由佳のできちゃった婚を描いた。今週は由佳の胸の内に迫る!


涙が出るほど嬉しかった「結婚しよう。」の言葉


圭ちゃんに妊娠していることを話した時は、正直不安でした。

彼の心の中にまだ栞ちゃんがいることも感じていたし、実際に、彼の目が一瞬泳いだのも分かりました。でも、彼は「結婚しよう。」って言ってくれた。涙が出るほど嬉しかったです。その言葉が聞きたかった。

感動より、安心した、のかな。

やっと、圭ちゃんを自分のものに出来たって思いました。

最初に彼と会ったのは、大学の入学式です。

私は長野から出てきたばかり。日吉駅を降りて、キャンパスへの銀杏並木が新入生でごった返すのを見て、胸がバクバクするような田舎者でした。

もちろん友達もまだいないし、講堂に入って式が始まるのをそわそわしながら待っていると、ガヤガヤと話しながら入ってくる男女のグループがいたんです。

一瞬で、付属校上がりの子達だって分かりました。放ってる空気が違うんです。そこだけ、パッと明るいというような。

男の子はスーツ姿がこなれてて、女の子は皆綺麗にメイクしていて、洗練されてた。こんな子達と国道沿いの「コナカ」で買ったスーツを着た私が友達になれるのかなって思いました。

そんな中にいたのが、圭ちゃんです。

一目惚れでした。紺のスーツが似合ってて、すごいかっこよかった。後になって圭ちゃんに言ってみたけど、私のことは全然気づかなかったって。当たり前ですね。

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