慶應内格差 Vol.4

慶應内格差:普通部の“普通すぎる男”を捨て、華やかなNY高男に挑む幼稚舎女子の恋の行方

慶應義塾大学内には、他大学からは決して窺い知れない“格差”がある。それは、大学入学に至るまで、どのような経路を辿ってきたかという格差だ。

比率的には、大学受験を経て入学した「外部生」が圧倒的に多いが、貴族的な小学校といわれる「幼稚舎」から、中学は男子校の「普通部」と共学の「中等部」、「SFC」がある。

高校は男子校である「慶應義塾高」、埼玉にある「志木高」、女子校である「慶應義塾女子」、共学である「SFC」、そして「NY高」と高校の内部生は5つに出自が分かれる。

女子高出身の仲良し三人組、沙羅、栞、早希子の通称「3S」から見る慶應内格差。前回に引き続き、幼稚舎出身・早紀子を巡る普通部男子とNY高男子の物語をお送りする。


普通部生の良輔に告白された幼稚舎・早希子。しかし、その脳裏にはNY高出身の藤澤ケントの姿があった。

NY高といえば、慶應でも随一の高学費校。ニューヨーク郊外に位置し、隔離された空間で寮生活を送るため、同窓生の結束が妙に強い。内部生の中でも異質の存在だ。

地方の資産家や中小......


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