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  • 美人探偵・貴崎桜子の事件簿 Vol.4

    美人探偵・貴崎桜子の事件簿:女がコートを脱いだとき、男は歪んだ愛情を暴露する


    まっすぐ奥田を見つめながら聞くと、彼は右の口角だけをぴくりと持ち上げ、不敵な笑みを浮かべた。

    「ええ、知っていますよ。それどころか、『HAL PINOT』でワイングラスが隠されていたのも、カッシェロ・デル・ディアブロのコンセプトショップ『Diablo』で大切な物が隠されていたのも、全て知っています」

    「どうしてそれを?!」

    いつもは冷静な桜子が、この時ばかりは少しだけ大きな声を出した。大きい瞳をさらに見開き、奥田を睨むように見つめた。対する奥田は、桜子の表情を見て満足そうに微笑むのだった。

    「まあ落ち着いて。ディアブロを飲みながらゆっくり話しましょう。桜子、君が一番好きなワインだよね?」

    そう言って奥田は席を立ち、数分後にワインを持って戻ってきた。彼は無言のままグラスにワインを注ぎ分け、桜子の目を見つめながら「乾杯」と言った。


    明らかになる、男の正体とは・・・


    「それで、どうして関係のないあなたが色んな事を知っているのかしら。何より、マミさんの行方を知っているの?彼女は無事なの?」

    桜子が早口で尋ねると、彼は涼しい顔をしてさらりと言った。

    「マミさんは無事ですよ」

    「じゃあどこにいるの?」

    「大丈夫。もう家に帰っていますよ。本当です。信じてください」

    奥田はやはり桜子の顔を見つめながら言った。私の存在なんて、まるでないものとされているようで、私は不快感を募らせていた。

    「あなたは何者なの?」

    「私は、君を愛する男の一人だよ。今までの謎解きは楽しんでくれたかな?」

    「まさか、すべてあなたが仕組んでいたの?」

    桜子が鋭い瞳で問いかけると、彼は無言のままニヤリと笑って頷いた。

    「どうして……」

    「私は、キャビアバーで初めて君を見た時から、君に夢中になっていた。君が謎解きが好きだってマミさんと話していたから、君が楽しめるよういろんな謎を準備したんだよ。今回だってマミさんに頭を下げて協力してもらったんだ。そう、全ては桜子、君を楽しませるための私からの愛情だよ」

    「なんだって……!?」

    思わず私は声を荒げてしまった。なんて歪んだ男だ。桜子も眉間にしわを寄せて奥田を睨んでいる。


    「多くの人に迷惑をかけておいて、なんて勝手な男なの。それに今までの謎なんて簡単すぎるのよ」

    ―謎へのダメ出しをきっちり入れてくるなんて、さすがだね桜子。僕には十分難しかったけど……。

    「だから今度は私が謎を出すわ。それも、今まで秘密にしていた私の年齢についての謎よ。特別に教えて上げるわ。どちらが先にこの謎を解けるか、勝負してみて?」

    彼女は私と奥田に挑戦的な目を向けてきた。

    これは、男同士の負けられない戦いだ。奥田と目が合い、彼も同じ事を考えている事が伺えた。

    難易度★★★☆☆

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