港区女子の原点 Vol.1

港区女子の原点:彼氏のランクで引き上げられる、女の価値と港区カースト

花の命は短くて。苦しきことのみ残るもの


「そこから、暫くして何でも買ってくれる人と付き合っていました。多分名前を出したら、港区界隈では知らない人はいないくらいの有名人で(笑)」

しかしこの付き合いも、美希にとっては悲劇の始まりに過ぎなかった。

「当時、家と車以外の欲しいものは何でも買ってくれましたね。どんどん生活は派手になっていき、もうレベルを下げられなくなっていました。」

当時の美希の住まいは麻布十番にあるタワーマンションの上層階。家賃は38万円もしたが、もちろん全て彼が払ってくれていた。

しかし美希が28歳になった時、突然捨てられて破局。港区で遊んでいる彼にとって、28歳になった美希はもう用無しだった。周りには、昔の美希のような売れないグラビアアイドルが沢山いる。28歳になった美希より、若くて肌にハリ艶がある、若い子の方が断然良かったことは言うまでもない。

それまで散々甘やかされて、仕事もまともにしてこなかった美希は生きる術を失い、一気に奈落の底へと突き落とされた。


欲しいのは“港区在住”というタイトル


「今は知り合いの会社で事務職をしています。月収は手取りで約20万円。生活はかなりキツイです。でも、住まいは麻布十番です。」

そう話す美希だが、稼いだお金は全て交際費や洋服代に消えている。また、足りなくなると、昔買ってもらったバーキンやロレックスを売りさばいているそうだ。そしてそこまで好きではない彼氏と一緒に暮らしている。今の彼氏に決めた理由は“麻布十番に住んでおり、住まわせてくれたから”だそうだ。

「理想はそこまで高くないと思いますよ。旅行はビジネスクラス以上じゃないとありえないですが。」

一度上がった生活レベルを落とすことは難しい。しかし自力ではそのレベルを維持することはできず、永遠に、誰かに縋って生きる生活を強いられている。

彼氏はいるが、家賃を浮かす術でしかない。美希は今も、もっと良い生活をさせてくれる男性を求めて、夜な夜な西麻布界隈を徘徊している。

次週11月11日金曜日更新
育ちの良いお嬢様で売っていたはずが、真実は全く異なる港区女子の恐怖

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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