東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.11

世界のエリートに聞いた「5年前の自分にキャリアアドバイスするとしたら何を助言するか」

『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著)が合わせて22万部突破の大ベストセラーになった「グローバルエリート」ことムーギー・キム氏。

彼が2年半の歳月をかけて「仕事のIQの高め方」について完全に書き下ろした最新刊『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』は、アマゾンでも4日連続で総合1位を獲得するなど、早くも14万部を超える異例の大ベストセラーとなっている。

本連載では、ムーギー氏のコラムを厳選し、東カレ読者へオススメの記事を紹介していく。今回は世界各国のグローバルエリートが送るキャリアアドバイスをお届けしよう。


東洋経済オンライン

今回のコラムでは、“キャリア”コーナーに分類されている本分に立ち返り、私のとっておきの秘蔵コラムを放出することにした。今回のコラムは単に私が与太話を書いているのではなく、過去のキャリアや留学時代に出会った世界各国のグローバルエリートな友人に、「人生を振り返り、5年前の自分にキャリアアドバイスするとしたら何を助言するか」という問いに応えてもらったものである。

一人ひとりに直接回答を書いてもらうのも苦労したが、親愛なる読者の皆様のため、シンガポールで原稿の締め切りに追われる私が、ひと肌脱がせていただこう。

【グローバル・キャリア・アドバイス Vol.1】
社内政治の人脈がコンサルタントの成否を分ける?


「大手コンサルファームでは、どのセクター担当チームに入るか考えておき、当初からそのチームと良好な関係を築く必要がある。メンターをしっかり選んで、あなたにとってのキーマンに紹介してもらえるようにしておくこと。キャリアの多くは能力やパフォーマンスだけではなく、内部政治でも決まるのだから。

大手のコンサルティングファームに入ったら、仕事開始前からできるだけ多くの社員と関係を作っておくこと。それでこそ自分が活躍できるファースト・プロジェクトに入れてもらえるのだから。最初の半年が将来のキャリアでの成長にとって、とても重要なのだ」


<グローバルエリートからの講評>
いい仕事だけでは駄目で、人間関係を大切に


さて、この「自分がつくメンターを間違えない」というのは非常に重要で、これに加えて社内の人、全員と仲良くして敵を作らないことの大切さは、今回、インタビューした世界中のコンサルタントが強調している。

一流のグローバル・コンサルファームとかは、もはや中にいる人はほぼ皆賢いので、協調性とかチームワーク能力とか信頼性の強さとか、人と良好な関係を作る全体的な人間力が、コンサルティングファームに限らず会社での命運を分けることが多い。

私は本来、内部政治とか政治的に立ち回るのが苦手で、「誠実にやっていれば見てくれる人は見てくれている」と思う奥ゆかしいアジアンメンタリティの持ち主だ。しかし異文化で多種多様な国の人が働く国際的な職場では事情は異なり、能動 的に政治的人脈を作り上げてパワーを構築していかなければなかなかグローバル競争に勝てないのである。

戦略的な社内政治とまでは言わなくても、敵を作らず信頼関係を幅広く構築する力は、“いい仕事をひたむきにする能力”とともにビジネスパーソンの成功に必要な両輪なのだ。

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