独りですが何か Vol.8

独りですが何か:サヨナラ大好きな人。あの指輪を見るたびに思い出す、婚約破棄という地獄

世の中には「女は30歳までに結婚しろ」「男性が40歳過ぎて未婚・バツなしだと何かあると疑え」という、シングル・バッシングがまかり通っている。

その呪縛に囚われたように焦る人も多いが、果たしてそれは本当に正しいのだろうか?

そんな、あえて“結婚しない”人たちの事情に迫る。

これまでに、仕事が楽しくて結婚しない美奈子、 アラサー女子と付き合うのは重いと言われた紗江、結婚したら鬼嫁に豹変する女性に怯える伸夫、弱男強女の時代の産物・奈々絵などを追った。

今週は?


<今週のお独り様>

名前:真美
年齢:30歳
職業:フラワーアレンジメント講師
ステータス:彼氏なし
理想の男性:優しくて毎日アイラブユーを言ってくれる人

ただのマリッジ・ブルー?それとも相手が違ってた?


真美の婚約破棄事件は巷で有名である。

3年間付き合っていた啓介との出会いは友達の紹介だった。優しくて、スマートで帰国子女、英語も堪能。外資系金融に勤め、年収は3,000万円越え。長年やっているテニスのお陰か、細マッチョでスタイルも良し。買い物に行ったら花を買ってくれるような、本当に完璧な男性だった。

付き合っている時から喧嘩も多かったが、啓介のニューヨーク本社勤務が決定したことがキッカケとなり、29歳の時にプロポーズされた。

まるで映画のようなプロポーズは、今でも真美の周りの友達の間で“伝説”となっているほど有名な話だ。ナイトクルージングに連れて行かれ、花火が上がったと同時にふと横を見ると、ハリーウィンストンの指輪と100本の真っ赤な薔薇の花束。そして膝まずいてプロポーズ。

テレビのドッキリ企画かと思う位、女性なら誰もが夢見るような最高のプロポーズだった。

濃紺の両開きのリング箱に君臨していた、1.5カラットもある大きなダイヤが付いたハリーウィンストンの指輪。あまりにもダイヤが眩し過ぎて、感動して涙で前が見えなくなったのを今でも覚えている。


しかし、前が見えなくなったのは涙のせいだけではなかった。二人の将来も、見えなくなった。

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