2016.04.21
SPECIAL TALK Vol.192020年のニューリーダーたちに告ぐ
ハワイで今、最もホットな話題といえば、今年中旬にオープンを控える「ザ・リッツカールトン・レジデンス・ワイキキ・ビーチ」だろう。ここ数年、オアフ島を中心に高級コンドミニアムが続々と建設されている。
そんなプレミアム物件を多数扱う不動産ビジネス「リアルセレクト」の代表を務めるのが、フランク・クラーク氏。ボストンに生まれ、軍人である父に連れられて、幼少期より世界を見てきた。
国際感覚に溢れるビジネススタイルで、日本人をはじめ多くの顧客を持ち、日本企業のハワイ進出も積極的にサポートしている。フランク氏の半生から、世界で活躍できる日本のリーダー像を探る。
金丸:本日はお忙しいところありがとうございます。しかも、この対談のために来日してくださったということで、大変感謝しております。今までで一番遠くからお越しいただいたゲストです。
フランク:こちらこそ、ご招待いただき嬉しいです。
金丸:今日は赤羽橋にある『鮨よしい』をご用意いたしました。
フランク:アートのある素晴らしい空間ですね。日本のわびとさびを感じます。お鮨も非常に楽しみです。
金丸:フランクさんは、ハワイで不動産業を手掛ける「リアルセレクト」の代表を務めていらっしゃいます。まずはどのような事業をされているのか教えていただけますか?
フランク:ハワイのコンドミニアムの販売や仲介を行っています。日本人のお客様が好むプレミアムな物件を多く扱っていて、今話題の「ザ・リッツカールトン・レジデンス・ワイキキ・ビーチ」もそのひとつです。また、ハワイでの出店を目指す日本企業のサポートや商業施設のプロデュースなどもしています。
金丸:実に様々な事業を展開されていますね。はじめてお会いしたのは、確か2005年頃でしたよね。もう10年以上の付き合いになりますが、フランクさんの〝日本愛〞にはいつも驚かされます。日本人以上に日本を愛していらっしゃる。
フランク:日本が大好きなんです。私の人生もかなり日本の影響を受けていますよ。
金丸:そのあたりをぜひお聞かせください。
海外を転々とした幼少期。日本でゴルフと運命的な出合いを果たす
金丸:早速ですが、お生まれはどちらですか?
フランク:アメリカのボストンです。父はアメリカ人、母は日本人で、3歳までボストンにいました。その後ドイツに行き、4歳から9歳までは韓国のソウルで過ごしました。
金丸:世界を飛び回っていらっしゃいますが、お父様は何をされていたのですか?
フランク:アメリカ陸軍の軍人です。転勤が多くて、世界を転々としていました。韓国の次は横田基地の赴任となり、15歳までの6年間、東京の福生市で暮らしていたんですよ。
金丸:とても流暢な日本語は、そのときに覚えたのですか?
フランク:そうです。ただ基地の学校ではほとんど教わらなかったので、友達との会話やテレビで覚えました。
金丸:ちょうどこの頃、その後の運命を変えるゴルフとの出合いがあったんですよね。
フランク:13歳のとき、父の仕事に付き合ってゴルフを始めたんですが、その面白さにすっかりハマってしまって。私のプレーをたまたまレッスンプロの方が見ていて、「この子にはゴルフの才能があるから、ぜひ伸ばすべきだ」と父に言ってくれたんです。それからは朝から晩まで練習をしていました。
金丸:才能を見出されたわけですね。
フランク:そんなとき父が体調を崩して、急遽ボストンに帰ることになり、1年後に亡くなりました。そんな中でも、ゴルフには打ち込んでいましたね。高校ではゴルフ部のキャプテンを務め、州のチャンピオンシップで優勝しました。今でもその快挙をたたえる看板が、州境の道路に設置されているんですよ。個人としては、ジュニア大会で何度か優勝して、地元の新聞に大きく取り上げられましたし、プロに混じって大会に出場したときは、すごく注目されました。当時は高校生のゴルファーなんて、ほとんどいませんでしたから。
金丸:すごいですね。その頃からやはりプロを目指していたのですか?
フランク:そうですね。大学のゴルフ部のチームメートは10名いましたが、うち7名はプロになりました。私もそのひとりです。
金丸:何度か一緒にラウンドをさせてもらいましたが、コントロールの良さに驚きました。さすがは元プロだなと。
フランク:ありがとうございます。でも経営者になってからは、あまり練習してないんですよ。ゴルフが上手いと仕事をしてないと思われてしまうので……。今は腕が落ちたから、ちゃんと仕事をしていると思ってもらえます(笑)。
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