恋愛低体温女子 written by 内埜さくら Vol.8

恋愛低体温女子・最終回:腹黒女のさらなる攻撃に撃沈!? 恋と仕事を両立させるために進んだ道とは……

前回までのあらすじ

「コミュニケーション能力に長けた恋愛上手のほうが恋愛下手より仕事ができる可能性が高い」

この説を全否定する神崎真理子(29)は自身が憧れだったブランド『M classe』で働く新人プレス。そして彼女は自ら積極的に人を好きになった経験に乏しい、自他共に認める“恋愛低体温女子”でもあった。

だが、ひょんなことから同じ会社でパタンナーをしている一ノ瀬大知(29)へ好意を持つようになると同時に、上司である二階堂隼人(35)から告白される。

しかし、一ノ瀬と交際を望む肉食女子の竹下みちる(27)が予想外の腹黒さを出して一ノ瀬と真理子の関係を妨害しようとする。同僚で友達の長倉怜奈(29)がアシストしてくれてはいるが、果たして一ノ瀬と真理子、二階堂と真理子の恋の結末は……!

前回vol.6:最後に勝つのは恋愛下手?“恋愛”はどこまで女を変えるのか

二階堂と真理子の話を盗み聞きしたその足で、みちるは一ノ瀬の元へと向かった。もちろん、告げ口するためである。

――二階堂さんとマリコさんがカップルになっちゃえばいいのよ。そうしたら、一ノ瀬さんが寂しい隙を狙ってわたしが入り込めばいいんだから。

急ぎ足で会社に戻ろうとすると、ちょ......


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