2015.08.21
SPECIAL TALK Vol.112020年のニューリーダーたちに告ぐ
女子車いすテニス界において、いま最も金メダルが期待されているのが、弱冠21歳の上地結衣選手だ。
2014年には、最年少にして史上3組目となる年間グランドスラムを達成。世界ランキング1位に輝いた。身長143cmという小柄な身体ながら、俊敏な動きと創造性に溢れるプレイで相手を翻弄。ときおり見せる屈託のない笑顔は、ファンのみならず、多くの人に勇気と楽しさを与えている。
リオパラリンピックを目前に控え、いま上地選手はどんなことを思考しているのか。次世代の東京を担う、ニューリーダーたちがグローバル競争を勝ち抜くためのヒントがここに。
金丸:本日はお越しいただき、ありがとうございます。
上地:こちらこそ、ありがとうございます。
金丸:まずは、ウィンブルドン選手権ダブルスでの優勝おめでとうございます。全豪オープンに続いて、先日ウィンブルドン優勝を達成されました。本日は上地さんのこれまでの軌跡や、強さの秘訣を伺っていきたいと思います。
上地:正直、いままでにないジャンルの対談なので、すごく緊張しています。こんな風にドレスアップすることも、なかなかないので(笑)。
金丸:上地さんの試合を拝見し、ぜひお会いしたいと思っておりました。この対談企画は経済界の方に出演していただくことが多く、アスリートの方は初めてで、実は私もいままで以上に緊張しています(笑)。まず、車いすテニスを始めたきっかけを教えていただけますか?
上地:障がい者スポーツの入口は車椅子バスケットボールで、両親がもともとバスケットボールをやっていた影響でした。その後、姉がソフトテニスをやっていたこともあって、11歳から車いすテニスを始めました。
金丸:なぜ、バスケットボールからテニスに転向したのですか?
上地:健常者の方と同じ道具を使い、一緒にプレイできる点に魅力を感じました。実際に、車いすのプレイヤーと健常者がダブルスを組むニューミックスという種目もありますし、対戦することも可能です。
金丸:11歳でテニスを始め、15歳では日本を代表して海外遠征を経験されたそうですね。しかも、ひとりで行かれたと聞き、驚きました。ご両親は同行しなかったのですか?
上地:初めての海外遠征はもちろん、協会には両親の同行を求められたのですが、今後このような機会が多くなることも見据えて、ひとりで行くことを選びました。
金丸:よく決断されましたね。怖さとか心配はなかったのですか?
上地:両親は非常に心配していたようですが、私は楽しみで仕方ありませんでした。日本人選手の中でも一番イキイキしていると言われたくらいでした。帰るときも私だけ「帰りたくない、帰りたくない」と言っていて(笑)。いまでも海外遠征は多いのですが、毎回楽しみにしています。
本気でテニスに向き合うことを決心したロンドンパラリンピック
金丸:その後、18歳でロンドンパラリンピックに出場します。当時はまだプロではなかったのですか?
上地:18歳でしたので、学業と両立させながらプレイしていました。しかし、この大会に出たことで、テニスの道をもっと極めていきたいと思うようになりました。
金丸:それはどういった理由でしょうか?
上地:パラリンピックに出場したのはロンドンが初めてでした。実はロンドンに出発する前までは、帰国したらまた別のことに挑戦しようと思っていました。海外の言語に興味があったので、その道を深めていきたいと漠然と考えていたのです。それこそ、大学に進学することや就職にも興味があったので、テニスはロンドンをひとつの区切りとして終わらせようと思っていたのです。
金丸:それは意外です。
上地:ロンドンでは車いすテニスの人気は絶大でした。満員の観客の前でプレイし、テレビを通じて、全世界1,000万人以上の方がそれを観戦していたこと。そして、ベスト8になったことで、もっと上を目指す気持ちが芽生えてきました。
金丸:負けたことで見えてきたものがあるということですね。上地さんにとって、「負けること」はどんな意義がありますか?
上地:負けたときの方が考えさせられることは多いです。悔しい気持ちが出てきますし、自分を飛躍させる格好の材料になります。敗因を分析し、次に活かす。私にとって、負けは絶対に必要なことです。
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