東洋経済・東京鉄道事情 Vol.25

外国人に果たして通じてる?日本の列車内や駅の英語表現10選

列車の「デッキ」は和製英語。では英語では?(写真:ニングル / PIXTA)

6)携帯電話は「デッキ」でどうぞ

座席での携帯電話の使用はマナー違反。これについては”We ask that you switch your mobile phones to silent mode.”と、マナーモードにしてください、とお願いしつつ、”If you wish to use your mobile phone, please go to the end sections near the door.”(携帯電話を使用したい場合は車端のドア付近で)となる。

「デッキをご利用ください」のデッキは和製英語で、deckは船の甲板のこと。列車のデッキは専門的には、vestibuleだが、専門的すぎるとの判断か、the end sections near the door という表現をよく耳にする。


―― 「ありがとう」は英語だけ?

7)次は○○に停まります

次の停車駅を案内する際は“We will soon make a brief stop at Goryokaku. Stop after Goryokaku is Shin-Hakodate-Hokuto. Thank you.”(JR北海道「スーパー北斗」の車内放送)という言い方が多い。30秒や1分程度の停車時間は、a brief stopと言っている。まもなくは、in a few minutesだ。

かなり前のことだが、アメリカでアムトラックの列車に乗った時は、approximately in three minutes(およそ3分)という言い方を駅毎にアナウンスしていた。しかし、3分で着いたためしがなく、10分くらいかかったことがザラであった。Aboutではなくapproximatelyというかしこまった表現が印象に残った。

8)楽しいご旅行を!

日本語にはないけれど、Thank you.と言って終わることが多い。JR東日本の新幹線では、We wish you a pleasant journey.(楽しいご旅行を!!)。ヨーロッパの列車でも耳にしたことがあり、気の利いた表現である。

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