マンションサプリ Vol.1

買い手優位になってきた!? 都内5つの人気タワマンの価格推移を徹底調査!

今回注目マンションのその後を調べた結果…

<上昇>
・パークコート麻布十番ザ・タワー

<横ばい>
・セントラルレジデンス新宿シティタワー
・THE ROPPONGI TOKYO

<下落>
・クロスエアタワー
・赤坂タワーレジデンストップ オブザヒル

5棟中2件の価格が下落していることが分かり、中古マンション市場の高止まりをやや感じられる結果に。

また、今回ピックアップした以外のマンションマーケットに掲載されている新宿区・目黒区・江東区・港区の高層マンションも、区によって多少差はあるが、概ね全体の30~40%のマンションがこの半年で価格を下げており、中古マンションの価格上昇の流れも一段落してきているのが見て取れた。

しかしその一方で価格を維持している、それどころか大きく上昇しているマンションもある。これはつまり、タワーマンションであればどれでも価格が上昇するのではなく、選ばれたマンションだけが価格上昇をする方向へ市場がシフトしていく前触れなのではないかと考えられるのだ。

今後のタワーマンションの価格展望

最近は譲渡益を目的とした売り出し住戸が増え、竣工した途端に新築時の販売価格の1.3~1.5倍の値で何十戸も売りに出されているタワーマンションも少なくない。

しかし昨今、空き家問題がところどころで話題に上がるように、住戸の需要と供給のバランスは着実に崩れ始めている。人口の集中している東京都ですら空き家率は10%を越えていることから、その波が現在人気のタワーマンションにも訪れる可能性は十分に考えられるのだ。

空き家も含め、それだけ売り住戸が多いということは、買う側が複数の売り住戸を比べることができる「買い手優位」な状況になっているとも言える。見比べた結果選ばれなかったものは価格をそのままにして買い手を粘り強く見つけるか、価格が下げるかの選択を迫られることに。そのため、価格の上昇が止まりむしろ下落し始めるというのは、必然の流れではないかと考える。

その一方で、今回の『パークコート麻布十番ザ・タワー』や『セントラルレジデンス新宿シティタワー』『THE ROPPONGI TOKYO』のように市場の流れに関係なく価格が上昇、もしくは横ばいのままのマンションも存在している。「選ばれるマンション」は居住用、投資用、諸々の角度によって多少観点が異なるので、一概には言えないが、各視点から選ばれたマンションが価格を引き上げ、それ以外のマンションは価格を下げていくという「二極化」が加速していくことが考えられるだろう。

市場の動向とともに、所有している物件や注目しているマンションなど、よりミクロな視点でマンションの価格相場を把握していく必要があるのかもしれない。

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