2016.07.31
東京同棲白書 Vol.1タラレバを考えても仕方がない…。
美帆は翔太との同棲を解消し、別の男性と結婚した。この男の子も、その男性との子供だ。破局の原因は、どんどん多忙で派手になっていく翔太の生活のせいだった。彼の生活に彼女がついていけなくなったのだ。彼と別れて、5歳年上のメガバンク勤務の今の夫と知り合い、スピード婚を果たした。‘結婚相手’と割り切って相手を探した、と美帆は笑った。
「翔太とは結婚するつもりでいましたから、別れを決めるまでは本当に悩みました。翔太の仕事が順調なのはいいけど、会社に泊まり込みで、家に帰ってこない日も増えてきて…。お金があっても、一人で孤独に待つことはできませんでした。もしあのまま彼と結婚していたらと思うこともありますが、そんなタラレバを考えても仕方ないですもんね。今は、この子も授かって、本当に幸せです。」
一方、翔太は美帆と別れて六本木に移り住んだ。彼女と別れてから、短い恋愛は何度も繰り返したが、落ち着いた関係を築ける相手とは、まだ出会っていない。寂しさを埋めるように六本木を毎晩飲み歩き、派手な生活を送っている。
会社は順調に業績を伸ばし、社員も20人に増えた。もう少し安定したら、飲食店の展開も考えているのだと語る。
「とにかく仕事で、結果を出し続けたい。美帆と別れたのは本当に残念ですが、今は仕事のことで頭がいっぱいです。あのまま結婚していたら、会社は今ほど大きくならなかったかもしれません。彼女を失った代わりに、何かを得ようと必死になっているだけかもしれませんけど…。結婚は、まだ当分考えられません。40歳までにできればいいかなと、今は思っています。」
◆
「結婚前に同棲は必要」と語った二人は、破局という結末を迎えた。二人は同棲していたからこそ、結婚に失敗しなくて済んだのか、いっそのこと結婚していればそれはそれで、うまくいっていたのか…。
タイミングが合わなかったといってしまえばそれまでだが、同棲は結婚への弊害となることもあるのかもしれない。
【東京同棲白書】の記事一覧
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