2016.07.31
東京同棲白書 Vol.1同棲には、賛否両論ある。
興味深いのは、同棲の経験者、未経験者に関わらず、賛否の比率はほぼ変わらない所だ。
同棲という言葉に甘いイメージを抱いていた頃は過ぎ、同棲の酸いも甘いも知り尽くした東カレ読者に改めて問いたい。
はたして同棲はアリなのか、ナシなのか。なぜ、そこまで意見が分かれるのか。
これから、同棲中のカップルの現在と数年先の姿を紹介し、今改めて考えたい。同棲の先には何があるのだろうか?
半同棲から、自然な流れで同棲をスタート
「結婚前の同棲って、必要だと思います。」
27歳の翔太と美帆は、麻布十番の1LDKで同棲して1年半になる。同棲は必要だと言い切り、互いに見つめ合いながらにこりと笑う姿は、新婚カップルのように幸せそうだ。
現在二人が住んでいる部屋は、元々は翔太が一人暮らしをしていた部屋。そこへ美帆が引っ越してきたのが、ちょうど1年前になる。美帆は自由が丘で一人暮らしをしていたが、翔太と付き合い始めると、彼の部屋に泊まることが多くなり、渋谷の会社へもここから通うようになった。
自分の部屋へは週に1〜2回、荷物を取りに帰ったり、季節の変わり目に洋服を入れ替えに行ったりする程度で、家賃を払い続けるのが馬鹿らしくなった頃、美帆のマンションの契約更新の連絡が来たのを機に同棲をスタートした。
それは自然な流れだった。二人の気持ちが同じように盛り上がり、一緒にいたいという気持ちに、無理に蓋をする理由はなかった。また、結婚も考えている二人にとって、結婚前により相手を知るために、同棲は必要だと意見は一致した。
二人は大学の同期だが、大学時代に接点はなかった。大学卒業後に、共通の友人を通して仲良くなり、それから意気投合してすぐに交際が始まった。色黒で背が高く、水泳で鍛えたがっちり体型の翔太と、色白、華奢で黒髪ロングをなびかせる美帆は、お似合いの二人だと、友人たちから祝福された。
翔太は、友人と始めたインターネット関連広告代理店の役員をしており、年収は1,200万。役員と言っても、社員3名のまだまだ小さな会社で、翔太の高い営業能力で、じわじわと売上を伸ばしている。美帆は旅行会社で企画営業をしており、年収は550万。
18万の家賃は全て翔太が払い、他に光熱費、外食代も彼が払っている。美帆は、自宅でかかる食費と日用品代や雑費を払っている。これは同棲を始める前にきちんと話し合い二人で決めた。美帆の方が支払いの負担が少ない分、家事もほとんど美帆がこなす。
【東京同棲白書】の記事一覧
おすすめ記事
2016.07.23
青山ヒロム
青山ヒロム:東京に住む男には「抱ける女」と「話せる女」が必要だ。
2016.07.28
代理店女子マリア
代理店女子マリア:クリエイティブから営業への転落。それでもすがる、“代理店女子”という肩書き
2016.07.29
バルージョ麗子
バルージョ麗子:バル大好きな女が行きつけのバルで出会った「Mr.アベレージ」との朝
2016.07.22
港区ラブストーリー
2007年。『天現寺カフェ』から始まる、“港区ラブストーリー”は突然に。
2016.07.27
精神科医エレナ
精神科医エレナ: バブル系形成外科女医 vs 清楚系精神科女医。女の衝撃報告から物語は始まる。
2016.07.28
エスケープ・ハワイ
エスケープ・ハワイ:東京で疲れ果て辿り着く楽園。30歳、3ヶ月の現実逃避の先にあるもの
2017.10.02
サラリーマン会計士・隆一の迷い
「石の上にも3年」は、社会人として“死”の始まり。27歳で取り残された男の行く末は果たして…!?
2017.07.22
LINEの答えあわせ【Q】
2対2での食事後、個別で仲良くしたい時。その一文が落とし穴:LINEの答えあわせ【Q】
2016.11.25
港区女子の原点
港区女子の原点:港区の特待生?婚活に必死な女子は可哀想と上から目線で嘲笑うお嬢様
2017.12.28
私、港区女子になれない
2017年ヒット小説総集編:「私、港区女子になれない」(全話)
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2025.03.19
運命なんて、今さら
初めて彼のマンションを訪れた28歳女。しかし、滞在10分で、突然「帰りたい」と思った理由
2025.03.22
男と女の答えあわせ【Q】
「豊洲に住んでいる」と33歳男が言った途端に、デート相手の女が戸惑ったワケ
2025.03.23
男と女の答えあわせ【A】
「年収800万くらいでもいいかな…」相手に求める条件を妥協したつもりの30歳女の大誤算
2025.03.17
1LDKの彼方
「何もないって言われたけど…」彼氏が他の女と連絡を取っていたことが発覚。30歳女は思わず…
2025.03.20
TOUGH COOKIES
「幸せそうな彼女がなぜ?」SNSで悪質コメントの犯人を突き止めたら、意外な人で…
この記事へのコメント