グリードの向こう側 Vol.1

グリードの向こう側:会社の評判、知名度なんて実はどうでも良かった。敏腕経営者の英断

"Greed is good"(強欲は善だ)という言葉がある。

「ウォール街」という有名映画の中で使われ、金融業界を中心に資本主義を象徴し、多くの人々に色々な意味で刺激を与えたセリフである。

しかし、実際に映画の主役であるゴードン・ゲッコーは、欲(=金)を追求し続けた代償として、インサイダー取引の容疑者として逮捕されるという結末に終わる。

にも関わらず、この映画は何故多くの共感を呼んだのか?

グリードの魅力、そして、そのグリードの先に見えるものとは、実際にどのような世界なのだろうか?


―「少欲知足」(まだ得られていないものを欲しない。足るを知る。すでに得られたものに満足し、心穏やかであること。)



「Greed is good?もちろん知ってるけど、バカじゃねぇの。って思ったよ。最初から。」

崇は、アッサリと言ってのけた。

彼はとある製菓会社の御曹司で、若くして親から会社を継いだ。口調は少々乱暴ではあるが、40代前半にしては既にかなり貫禄のあるオーラを放っている。彼がかなりのヤリ手の経営者だという噂は、言葉とは裏腹に品格のある立ち振る舞いによって裏付けられるようだ。

「そりゃもちろん、“人間の欲”っていうのは、今の資本主義社会の根本的な考え方を表してる。だから、すべてを否定するわけじゃない。でも、あの映画はただの拝金主義の物語で、そもそも法律違反だろうが。」

強欲と向上心を間違えてはいけない、と、彼は顔をしかめた。

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