東洋経済・東京鉄道事情 Vol.16

購入するならこの駅がいいかも!?「マンション価値」が下がらない駅ランキング

都心の好立地マンションは分譲価格は高いが、値下がりはしにくい(撮影:梅谷秀司)

マンションの価値は、一般的に年月が経つにつれて下がっていくものだが、中には長期間にわたって価格が維持されるどころか、逆に価値が高まることもある。

特定の地域や年に収穫・醸造されたワインはヴィンテージ・ワインと呼ばれ、年月が経つにつれ値上がりする。つまり、長期間にわたって高額で流通する中古マンションは「ヴィンテージ・マンション」ということになる。

東洋経済オンライン

――ヴィンテージはさらに都心へ

「ヴィンテージ・マンションの最大の要因は立地と物件のグレード」と、不動産市場の調査を行なう東京カンテイの井出武・上席主任研究員は説明する。立地に関しては、近年の再開発や鉄道路線の開通で交通利便性がよくなったわけではなく、以前から環境の整った住宅地として認められ、居住環境が変化していないことが条件だという。

東京カンテイでは首都圏のマンション物件について、2015年末時点で築10年以上、占有面積が100平方メートル前後、物件から発生する中古流通事例の9割以上が坪単価300万円以上、住居用途地域に所在している、などの条件に合致した物件を「ヴィンテージ・マンション」として抽出、物件の最寄り駅を物件の多い順にまとめた。

その結果は1位広尾、2位表参道、3位半蔵門、4位白金台といった具合に都心の高額物件が多く供給される駅が並んだ。2009年に行なった同様の調査結果と比較すると、順位の変動も目立つ。前回3位だった品川は8位へ後退した。「ヴィンテージ・マンションはより都心へ、さらに中心部へと立地が移動している」と井出氏は分析する。

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