前回までのあらすじ
北岡涼子、30歳、元女優。社会人経験なし、資格なし、貯金なし。しかも若かりし頃、ヘタに芸能界で活躍し「綺麗」以外の特性がないため、続々と不採用通知を受け取る。
そんななか大先輩の小田につれられて足を踏み入れた、銀座の超高級クラブ『銀華』の由紀ママにひょんなことから店にスカウトされる。
逡巡する涼子、その場では「考えさせてください」といって帰宅したものの、次の日の早朝、父親が倒れたという連絡が入る。
第1話:崖っぷちアラサー奮闘記:芸能界から捨てられた女の「これが私の生きる道」
第2話:崖っぷちアラサー奮闘記:とことん堕ちた女優の憂き目……そのとき彼女は?!
涼子の父は脳梗塞で病院へ運ばれたが幸い、軽度と診断された。母が朝、いつものように食卓についた父に「おはよう」と声をかけたが返事がない。言葉が出てこないことに父本人がとまどった表情をしたうえに、湯呑み茶碗を突然、右手から取りこぼした。その、日常とは異なる些細な異変を察知した母の観察力が、......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
コメントはまだありません。