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香港ガールの野望 Vol.3

ディナーの後、丸の内仲通りのイルミネーションへと向かった2人は...?

前回のあらすじ

東京女子・マリと扮した香港人マギーは、丸ビル最上階のレストランにて理想の男性・裕二との食事を楽しんでいた。午後9時40分、勝負の夜に備えるべく化粧室へと向かいお色直しを終えたマギーは、パスポートを紛失したことに気づく。動揺を隠しつつ席に戻ると、そこにはパスポートを持った裕二が立っていた…

前回:香港ガールの野望 Vol.2:極上男を掴みたければ、したたかな女になれ

差し出されたパスポートに、くっきりと刻まれたHONGKONGの8文字

―これは、間違いなく、私のパスポート

マギーはしばらくの間、パスポートを見つめていた。その表情からは、何の感情も読み取れない。

ほんの数秒が、妙に長く感じられた。

「あら、ありがとう!」

......


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香港ガールの野望

香港でファッションデザイナーとして働く27歳のマギー・ラムは、吸い寄せられるように毎月1度東京を訪れる。その目的は?

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