名店のお燗番直伝!酒の旨味が格段にUPするお燗のつけ方

11月に入り、いよいよ肌寒い時期になってきましたね。
この時期は、おでんなどを買って熱燗で一杯ひっかけあったまりたいものです。
そんな今回は、湯島天神にある酒場で極上の燗酒を提供する『壺中』のお燗番・伊藤理絵さんに、酒の旨味が格段にUPするお燗のつけ方を教えてもらった。自宅で是非お試しあれ!

大切なのは、何よりも細かな配慮

お燗をつける際、ベストの状態で提供するために必要なのは、何よりも細やかな配慮です。

以下の3つのポイントが特に重要!しっかり押さえて、自宅で本格的なお燗酒を楽しみましょう。

①お燗器にセット

まずお燗器と鉄瓶にお湯を用意します。「お燗器のお湯はぐらぐらと煮立てないようにします。ゆっくりと温度を上げることで、お酒の旨みを引き出せるのです」と、伊藤さん。

お湯が適温になったら、銅製のちろりに日本酒を入れ、お燗器にセット。温度計で上昇具合を管理します。

伊藤さんがつけるお燗は60℃前後が基本。お酒によっては70℃まで上げることもあるそう。

「お客様の中には、ぬるめのお燗を好まれる方もいらっしゃいます。その場合も、一度60℃まで上げてから冷ますんです。最初から低い温度でつけてしまうと、充分、味が開かないことがありますので」。

②酒器も温めておく

同時に、鉄瓶で温めたお湯をとっくりと杯に注ぎます。

「酒器が冷たいままだと、せっかくのお燗がすぐに冷めてしまう。最適な温度のままお飲み頂くために、酒器も温めておくのは大切なポイントです」。

③酒質に合わせて注ぎ方も変える

ちろりからとっくりにお酒を注ぐときも気を遣います。

「しっかりと酸が出ているお酒は、できるだけ静かに。まだ硬いお酒は上の方から空気を混ぜるように注ぎ落とします」。

すべてにおける気配りが、極上の燗酒を生むのです。

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