秋の夜長の酒席は、ちょいちょい出てくる串がお似合い。都内厳選串の店6選

秋の夜長を過ごすには、酒と肴を愉しむ時間ものんびり、じっくり過ごしたいもの。
そんな酒席には、揚げたて・焼き立ての品々がちょっとずつ供される、”串料理”がおあつらえむき。
お酒とトークがどんどん進む、居心地抜群!絶品串メニューを供する都内の厳選6店をご紹介しよう。

手前は、ソリ、ボンジリとぺタ、赤身と肩甲骨。奥はバルサミコとバターで香ばしく焼きあげた淡路島産の玉ねぎ

焼鳥と日本ワインの見事な競演に脱帽!『焼鳥 今井』

わずか10席。コンパクトながらも、強烈な吸引力を有する予約困難な人気店である。その魅力は、間違いなく職人肌の店主今井充史さんが情熱を傾けるワインと自慢の焼き鳥の競演である。

長大なリストはないが、ワイン通を「むむっ」とうならせる隠し玉を、いつだってひょいと取り出して見せるのだ。カウンター越しに今井さんとの酒談議が盛り上がるのも必然といえる。

そんな今井さんが、ここ数年日本ワインに興味津々という。セラーには、海外で評価の高いルミエール、ワイン界期待のドメーヌ・タカヒコ、四恩醸造など、今飲みたいと思わせる日本ワインが出番を待っている。

おまかせコース1本の料理は、焼鳥の範疇に収まらない炭火割烹的な要素もますます進行中で、ワインとの親密さが増している。入荷ごとに変わるワインはサプライズをはらみ、席についた瞬間から、まだ見ぬワインとの一期一会を期待してしまう。

左から、比内地鶏もも、比内地鶏 むね、つくね

男前な豪快焼き鳥と塩に合う銘酒を『銀座 とりや 幸』

2012年夏、銀座にお目見えした『とりや 幸』。シックな内装にスタッフがきびきびと立ち働くオープンキッチン。その周囲にカウンターが配され、随所に旬の野菜が配されている。

ここの看板は比内地鶏のももとむね。豪快かつ繊細に、と串の刺し方にもこだわり、外はパリパリ、中はジューシーに焼き上げる。塩はまろやかなイタリア産とガツンとくるパキスタン産のものをブレンド。

試行錯誤の上に編み出した配合は、肉が持つ旨みを120%引き出す。スタッフにビストロ出身者がいるため、ポテトサラダ等のサイドメニューの一品もレベルが高い。

目指すお店のスタイルは、ゲストにとって日常使いの最高峰。希少な銘柄も取り揃えたこだわりの銘酒と共に秋の夜長を楽しもう。

左上から時計回りに、舞茸、うずらの卵、山芋、カマス、車エビ、赤ピーマン、アスパラガス、エリンギ

季節の恵みを閉じこめた 美的な串料理を『串揚 伊佐』

黄金色の衣の中身はどうなっている? そんな風に、ひと串ごとに、好奇心をかきたてられるのが『串揚 伊佐』。

老舗である根津の『はん亭』で修業を積んだ料理人・佐藤嘉恭さんが驚きに満ちた串揚げでゆったりともてなしてくれる小体な店だ。細やかな仕事ぶり、すっきりと美しい空間……、ゲストが気分よく過ごせるようにとの思いが満ちている。

基本の串揚げは、季節のものを中心におまかせ12本で4,410円。あとはお腹の具合と相談しながら全種類を食べ尽くすもよし、ごはんやお茶漬けで締めるもよし。

串揚げに使う素材は魚介と野菜が中心。これからの季節は牡蠣やそばがきなども登場するという。

右からぼんじり、モツ(タレ)、モツ(塩)、ペコロスをピンチョス仕立てで

少量ずついろんなの種類を味わえるピンチョススタイル
『中目黒 いぐち』

焼鳥1串の分量に想いを馳せたことはあるだろうか?店によって違いはあるものの、およそ1串45g、多くて60gと言われている。

「それだと焼鳥5本でお肉を300g食べたことになりますが、そんなに召し上がらない女性は多いですよね」とは焼鳥業界で20年研鑽を積み、独立を果たした井口勝広氏。焼く側よりもゲストの目線で考え辿りついたのが、少量で幅広い部位が食せるピンチョスをおまかせコースで供すスタイル。特に丁寧に下処理を施した鮮度のよいモツは絶品だ。

締めはパンツェッタと自慢の卵のみで作る本気のカルボナーラ。トリュフオイルと白胡椒を回しかけた一皿は、単なる“締め”を越えた存在感。「今まであった焼鳥店の流れを整理して、ひとつひとつを見直していっただけです」と井口氏。謙遜の陰に自信が光った。

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