編集長オーツキの 磨け、バカ舌! 学べ、オトナの遊び Vol.16

魚のアメ横!? 角上魚類本店に行ってきた

curated by
大槻 篤

年末になると魚や寿司の争奪戦がニュースに流れてしまうほど、都心部でも知名度が上がっている、大箱鮮魚店「角上魚類」。その本店である寺泊へと行ってきました。

こちらが角上魚類 寺泊(本店)の外観。朝7時30分にはご覧のような活気。県内外からの魚好きが押し寄せる。

寺泊をご存知ない方もいると思うので、ちょっと解説。新潟の日本海に位置する港町で、主な産業はやはり漁業です(ちょっとクルマで移動すれば、日本酒の蔵元や、ワイン畑などもあったりします)。とくに紅ズワイガニは日本有数の取扱い量を誇り、ちょっとした居酒屋にいくと、お通しで出てきたりするほど。

地元に人に場所を聞くと、「ああ、アメ横ね」と、別の呼び方で親しまれている模様。なぜ? 到着すると、見た感じは鮮魚市場な作りで、角上をはじめ複数のお店が軒を連ねています。

軒先にはご覧の通り豊富な串焼きの品々が。これを肴にビールを飲むのが最高に美味い。穴子は3串で1500円とリーズナブルです。

角上の看板には寺泊アメヤ横町と、しっかりと書いておりました。飴の類いはいっさい売っていませんが、旬な鮮魚、地の魚、寿司、乾物、加工食品、などなど、商品の賑やかさは本家以上のラインナップ。

軒先には、ずらりと紅ズワイガニがこれでもかと言わんばかりに鎮座。大きさによって値付けされており、三杯1000円というお値打ちのものも。帰りのこととか考えると手が出しにくく、買ったその場で解体してかぶりつく勇者もいるほど。

そしてもっとも目当てにしていたのが、串ものコーナー。穴子(深海鰻?)の丸ごと串焼きや、カレイ、エビ、アワビ、ホタテなどなど、近海で捕れた魚を豪快に網焼きにする実演販売方式。その香ばしい匂いにつられて、客が吸い寄せられていきます。

熱いは、脂は垂れるはで、食べるのに一苦労した鯖の塩焼き。丸ごと一本、美味しくいただきました。

私がチョイスしたのが、福井県の浜焼き鯖と同じく、一本丸ごと豪快に焼き上げた塩鯖。そのままガブリつきたいが、鮮度が高いのか脂がのりすぎ。お箸で“猫またぎ”な状態になるまで、いただきました。これだけでお腹いっぱいです。

呑み助には、ビール片手に各店舗のホッピングがおすすめ。6時には終わっちゃうので、ご注意あれ!

漬け物は見つけられなかったのですが、あの大物も寺泊に注目してたんですね。自販機の横で、静かに街を見守っていました。

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