横浜のグルメデート5選【焼肉・フレンチ・酒場】美食家な彼女も認める“安旨”店!

付き合い始めたばかりの彼女に次の連休、近場で美味しいものを食べようか、と提案したら、長文で横浜の店リストが届いた。

いつになく積極的な行動に驚きつつ、見てみると「安くて旨い店」がズラリ。横浜出身の彼女が言っていた、「安くて美味しい、が横浜のスタンダードだよ」という台詞を思い出す。

ファインダイニングを食べ歩くのが好きな彼女にしては意外だったから。

思わず電話をすれば、饒舌に語る熱量に二度びっくり。安くて旨いを分かち合うこの横浜旅でふたりの関係がもっと親密になる予感がした。

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1.原価率50%の松阪牛と聞けば、色めき立たずにいられない
『つる屋』@関内

関内『つる屋』の外観

店が位置するのは、コリアタウンに隣接する伊勢佐木町の路地。関内らしい雑多な情緒が漂い、気楽に入れる店が連なる。関内駅から徒歩5分、馬車道駅からも徒歩圏内だ


「松阪牛のイチボは甘い!」。部位を食べ比べて驚く、肉の王者のポテンシャル


23年前、会社を辞めて49歳で『つる屋』を開業した石山永徳さん。大胆に聞こえるが、母が三重で1952年から焼肉店を営んでいたためだ。

松阪牛を一頭買いできるつてもあり、仕入れ先は「日本一飼育が上手」と話す中尾畜産。それをきっぷ良く原価率50%で提供する姿勢こそ“安くて旨い”の真骨頂だ。

関内『つる屋』の「本日の盛り合わせ」

常に10種以上の松阪牛の部位がある。松阪牛4種が入る「本日の盛り合わせ」は2人前から(ひとり¥3,630)。焼肉のタレは母のレシピを引き継いだ少し甘めのもので、肉に纏わせれば白米を誘う


まずは松阪牛の盛り合わせを。希少部位を含むその日の4種が、注文が入ってから手切りされる。

七輪で焼いて口にすれば、甘く口溶けの良い松阪牛の脂が広がり、さっと消える。

関内『つる屋』の「ヒレ」


最高級部位の「ヒレ」¥6,600。高品質な松阪牛がこの価格なことに驚く。

関内『つる屋』の「シンシン」


きめ細やかな赤身肉の「シンシン」¥3,300。

関内『つる屋』の「ミノ」


黒毛和牛の「ミノ」¥1,430。

鮮度の良いホルモン系はすべてなんの雑味もなく、健やかな食べ心地。

関内『つる屋』で提供しているお酒

お酒は焼酎だけで20種類以上。日本酒は三重の「作」を常に4種置き、「陸奥八仙」や「田酒」など安定の銘酒も。限定酒が入る日もあるので確認を


肉の余韻で飲む三重の日本酒やピュアな味わいの黒毛和牛ホルモンの注文もお忘れなく。

関内『つる屋』の「松阪牛丼」

松阪牛の首や肩バラを使った「松阪牛丼」¥1,540。米はもっちりとした口あたりの青森産「はれわたり」を使用。「松阪牛カレー」(¥1,210)など〆も豊富。「この値段で松阪牛はなかなか食べられない」と、コスパの良さは石山さんもお墨付き


最高級肉を信じられない良心価格で堪能できる満足感と下町風情に魅了され、東京から片道わずか30分という近さも相まって、すぐに次回の来店計画を練るはずだ。


― 店主に聞いた!横浜デート ―

関内『つる屋』の店主


「中華街もいいですが、地元密着の町中華でローカルを満喫するのもオススメ。うちのはす向かいにある『元宝楼』は手頃で美味しく麻婆豆腐がオススメです」

つる屋(関内) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.横浜マダムもハマトラ嬢も。この店を知らぬハマ美女はいない!
『Le Petit Courageux』@石川町

石川町『Le Petit Courageux』の外観

石川町駅と元町・中華街駅の間に位置。ボルドーの外壁と灯りが温かな雰囲気を物語る


「7品¥5,000」コースの愉悦がある


靴の「ミハマ」、バッグの「キタムラ」など、横浜発祥の老舗ブランドの本店が建ち並ぶ「元町ショッピングストリート」。

その1本裏手に店を構える『ル プティ クラージュ』は、感度の高い横浜女子が集う“街フレンチ”だ。

石川町『Le Petit Courageux』の内観

店内はテーブル席中心で、昼夜ともに1回転。時間を気にせず食事が取れるのも有難い


だが、カジュアルとはいえ、オーナーシェフの和田政克さんはコース構成やワインも「日本人の舌に合わせてアレンジするのではなく、フランス人が食べてもフランス料理であること」を徹底。

結果、2015年にはミシュラン調査員オススメの店にも選出された。

石川町『Le Petit Courageux』の「鴨のロースト バルサミコと赤ワインのソース」

酸味のきいたソースと肉のあっさりした味わいが呼応する「鴨のロースト バルサミコと赤ワインのソース」


コースはアミューズ2品、前菜、メイン、デザート、小菓子まで。

石川町『Le Petit Courageux』の「自家製サーモンマリネ」


これを目当てに通う常連客もいるという「自家製サーモンマリネ」(+¥600)。

甘みと歯応えをしっかりと感じられる厚切りが贅沢。

石川町『Le Petit Courageux』の「本日の魚料理」

神奈川県で水揚げされた鰆を白ワインソースでいただく「本日の魚料理」。ワインはグラス¥850~で常時6種類以上、ボトルは¥3,500~そろう。料理はすべてプレミアムコース(¥5,000)の一例


全7品が税込で¥5,000という値段設定も驚きだが、前菜とメインは5種以上のプリフィックスでスタンバイし、選ぶ楽しさがあるのも嬉しい。

気軽なフレンチディナーが叶う良店だ。


― 店主に聞いた!近所の2軒目 ―

石川町『Le Petit Courageux』の店主


「営業後に店のスタッフと訪れる『杵屋 WINE&TAPAS』。どっしりした木のカウンター、レコードがかかりセンスがいい。〆のパスタなど食事も充実しています」

Le Petit Courageux(石川町) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

3.ふぐと鯨、どじょうに鰻で酒を飲む。これぞ大衆酒場の最高峰!
『信濃屋』@阪東橋

坂東橋『信濃屋』の外観

多国籍な食材店が豊富で、“ハマの台所”としても親しまれる横浜橋通商店街の入り口に位置。店は商店街と大通りに面していて、どちらからも入店できる


横浜の文化遺産「市民酒場」は天国だ!


1944年頃から戦後にかけて、横浜では人々の心の拠り所として、市民酒場と呼ばれる横浜独自の大衆酒場の組合が発足した。

時代の変化や後継者問題で次々に閉業する中、変わらずの安さと旨さで地元で愛され続けているのが『信濃屋』だ。

坂東橋『信濃屋』のスタッフの方々


創業は大正12〜13年の頃。現在は、三代目の小林市郎さん・克次さん兄弟、母の美恵子さん、弟妻の三保子さんが中心となり切り盛りする店の名物は、ふぐと鰻とどじょう鍋。

埋立地になる前の本牧沖ではドラム缶いっぱいの正才ふぐが揚がったことから、それを売りにする店が多くあったという。

坂東橋『信濃屋』の「どぜうなべ」


「どぜうなべ」¥1,100。どじょうやごぼうなどを卵でとじた名物料理。

甘じょっぱい割下に郷愁がそそられる。どじょうを丸ごと煮た「丸煮鍋」も用意。

坂東橋『信濃屋』の「ミニ刺」

「ミニ刺」¥3,700。天然とらふぐの薄造りは、ひとり客用の手頃な価格帯のものも。ふくよかな食感の中に淡い旨みが


色艶の良い天然とらふぐは刺身や鍋で、香ばしい鰻は串焼きや蒲焼で。

坂東橋『信濃屋』のうな重


ふぐをつまみ、さくっとうな重(¥3,980)で〆る常連さんも多い。

坂東橋『信濃屋』の田舎奴

先代が別所温泉の旅行中に出合った味を再現した田舎奴(¥500)とともにビールや剣菱の樽酒をまず一献


もちろん、樽酒が進む一品料理もすべて手頃な市民価格。

坂東橋『信濃屋』の「鯨ベーコン切り落とし」

「鯨ベーコン切り落とし」¥950。お好みで酢醤油やからしをつけて


老舗の名酒場には、「旨いものを安く」というハマの心が息付いている。


― 店主に聞いた!横浜デート ―

坂東橋『信濃屋』の店主


「肩肘張らない横浜らしい気軽なデートなら、野毛周辺を散策しながら気になる店へ。伊勢佐木町の『つかさ鮨』はネタの鮮度が抜群、種類も豊富です」

信濃屋(坂東橋) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

4.午前中から朝5時まで、熱気が渦巻く異世界のような酒場を楽しむ
『今村商店、』@横浜

横浜『今村商店、』の外観

開店と同時に席の半分以上が埋まり、夜ともなればこの賑わいで、外まで人が溢れ返る。125席の大箱で1日650人以上が訪れるとか


西口イチアツい令和のセンベロ!


“安旨酒場”の激戦区、横浜駅西口。無数にある選択肢の中で、いざどこに腰を落ち着けるかとなれば、それは当然、酒飲みのワガママをどれだけ叶えてくれるかが基準となる。

その点、人気店『今村商店、』は、150種以上のメニューほとんどが数百円台という驚異的なハイコスパ。

横浜『今村商店、』の串焼き

串焼きは、ほぼすべて¥218だから何本でも注文を。「おもち巻き」「元祖とまと巻き」「胸とろ」など、いずれも大ぶりで食べ応え十分


肝心の料理の味も備長炭で焼く串焼きを筆頭に、刺身の鮮魚は店でさばき、つまみも手作りにこだわるなど一切の妥協を許さないクオリティ。

「安く旨いものを楽しみたい」という呑ん兵衛の心を完璧に満たしてくれるのだ。

横浜『今村商店、』の「昭和のナポリタン」


鉄板から香るケチャップの匂いが堪らない「昭和のナポリタン」¥768。

横浜『今村商店、』の「作りたてポテトサラダ」


常連人気No.1の「作りたてポテトサラダ」¥438。

横浜『今村商店、』の「白ラーメン」


炭水化物メニューも充実しており、鶏ガラと魚介の出汁をブレンドした「白ラーメン」(¥988)は宴の〆に最適。

横浜『今村商店、』のドリンクを提供している様子

平日の11時30分~17時まではハッピーアワーで、黒を含む生ビール3種が¥383、ハイボールやサワー類は10種類以上が¥328と破格!時間を気にせず昼から飲む幸せで満たされる


さらに駅徒歩3分、昼のハッピーアワー、朝まで営業と全方位で高スペック。昭和歌謡が流れる店内は、懐かしさ漂う大衆居酒屋の雰囲気そのもの。

その安旨に魅せられ、時間ごとに移り変わる客層が、横浜市民に愛される店であると物語る。


― 料理長に聞いた!近所の2軒目 ―

横浜『今村商店、』の店主


「和と洋、趣向を変えてのハシゴなら、同じく朝5時まで営業するスペイン料理の『BelloBello』がオススメ。1軒目と2軒目が逆でも楽しいと思います」

今村商店、(横浜) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

5.何を食べてもしみじみ旨い。こんな店があるから横浜に帰ってきたくなる
『たらふくちゃん』@関内

関内『たらふくちゃん』の外観

横浜の旨いもの好きな呑ん兵衛には知られた、路地裏の実力店。常連客も多いが、明るく家庭的な雰囲気で一見でも和める


たらふく食べて飲む呑ん兵衛が集う


ハマスタ近くの路地裏で暖簾を掲げる『たらふくちゃん』。

酒場の激戦区にありながら、創業20年目を迎える今も連日満席の人気居酒屋だ。

関内『たらふくちゃん』の「マカロニサラダ」

常連さんのリクエストで生まれた「マカロニサラダ」(小¥480)は名物。濃厚な味わいが後を引く


角煮、あげ浸し、マカロニサラダといった、酒場好きをそそるツマミはほぼ数百円台で、どれもしみじみ味わいたくなる美味しさ。

その理由は、平飼いたまごを使っていたり、長時間鍋でコトコトと煮込んだりと、素材にこだわり、ひと手間かけて作っているから。

小サイズのメニューもあり、あれこれつまみたい欲張りな胃袋も満足できる。

関内『たらふくちゃん』の「自家製しゅうまい」


大ぶりでジューシーな旨みの「自家製しゅうまい」(7個¥780)は、必ず頼みたい看板メニュー。

関内『たらふくちゃん』の「牛すじ煮込み」

「牛すじ煮込み」(¥800)は、和牛のスジとアキレスを弱火でコトコト煮込み、味噌仕立てに。コク深さに酒が進む逸品


中央卸売市場や三崎から仕入れる鮮魚も充実し、こちらも¥1,000前後の破格。

カジュアルに家庭料理を堪能できる酒好きにはたまらない一軒だ。

関内『たらふくちゃん』で提供している日本酒

店主が選ぶ富山、新潟、京都など各地の日本酒も評判だ


大人が普段使いしたい“いい店”とは、今夜も食べたくなる家庭料理が庶民価格でそろうこんな店なのである。


― 店主の奥様に聞いた!横浜デート ―

関内『たらふくちゃん』の店主の奥様


「伊勢佐木町の『エイトセンタービル』は知る人ぞ知るレトロスポット。小箱のバーや酒場を巡り、東京にはない、横浜随一のディープな雰囲気を楽しんで!」

たらふくちゃん(関内) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:【横浜デート】グルメな彼女も大満足!地元の食通が通う隠れ家レストラン5選

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