Q2:このデート中に女がNGを出した男の言動は?
店は若干古かったが、デートはとても順調に進んだ。
食事も美味しかったし、少しぶっきらぼうな感じの店主がまた良い味を出しており、二人で思わず顔を見合わせて笑ってしまったほどだ。
「美帆ちゃんって、何かNGとかないの?」
「NGですか?」
「例えば、男性のこういうところが嫌いとか…」
「何だろう?強いて言うなら…男らしい人が好きです」
「男らしい人?」
「引っ張っていってくれるような人が好きですね。あと身長高い人がいいな」
僕の身長は、180cmだから低い方ではない。そして何より、男気があるとよく言われる。
「そうなんだ!」
相づちをうつ僕の顔は少しニヤついていたと思う。
「悟さんは?どういう人が好きなんですか?」
「僕は可愛らしい人かな。逆に、暗い感じの人は苦手かも。ネガティブなことばかり言ったり、人の悪口言ったりする人は嫌いなんだよね。あと自分より横幅がある人も無理かな」
「一緒にいて、楽しい人がいいですもんね」
「そうそう!美帆ちゃんは、明るい感じがしていいよね」
「嬉しいです」
このデート中、僕は彼女をちゃんと褒めていたし、さりげなく好意も伝えていた。そして何より、僕はとても気を使っていた。
「というか、美帆ちゃん寒くない?大丈夫?」
美帆はノースリーブを着ていたので、何だか寒そうに見えた。それに、温度を気にしてあげるのはデート中の優しさというもの。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
「本当に?でも言うよ」
そう言いながらも、僕は店主にクーラーの温度を変えてもらうようにお願いした。
「すみません、ちょっと女性が寒がっているので、温度を上げてもらえますか?風量も、もう少し緩やかにしてください」
そんな僕を、美帆がじっと見つめてきた。
「ありがとうございます。そんなに気を使わなくていいのに」
「ううん。美帆ちゃんが、風邪をひいたら大変だから」
「悟さんって、優しいんですね」
「いやいや。そもそも、ちょっと寒過ぎたよね」
そんな気遣いも見せつつ、デートは進んでいく。食事も終盤に差し掛かり、一通り盛り上がったあたりで、僕は少しだけ核心に迫る。
「美帆ちゃんは、今彼氏とかいないの?」
「本当にいないです。むしろ、すごく結婚願望があるんですが…」
美帆は可愛いから、ひく手数多だろう。しかし美帆の「彼氏がいない」という言葉に嘘は感じない。
「意外だね。ちなみに、僕も結婚願望あるよ」
「本当ですか?悟さんみたいな人が独身というのも、奇跡ですね」
結婚願望がある彼女に、僕も結婚願望があることも伝えたし、優しく接した。そんな僕の言動に対し、美帆も何かを感じてくれたようだ。
「この後、どうする?この店、若干話しにくいから、もう1軒どうかなと思って」
そう聞くと、美帆はニコニコと「行きましょう」と答えてくれたので、会計を済ませて外へ出る。
「ご馳走さまでした」
「いえいえ。店、大丈夫だった?微妙だったらごめんね」
「全然ですよ!むしろ美味しかったです」
「本当に?次からはもう少し、店選び気をつけるね。次は、結構良い雰囲気の店だから」
僕たちは、タクシーで西麻布の方へ移動した。
この移動のタクシー代も出したし、2軒目ももちろん僕が出した。
そして2軒目はすっかり盛り上がって、気がつけば終電の時間は過ぎており、24時を回っても話し込んでいた。
「今日、すっごく楽しかったね」
「本当に。ありがとうございました」
「またすぐにね」
初対面の時も初デートも流れも良かったし、美帆も楽しんでいたように見えた。
それなのに、どうして未読スルーが続いているのだろうか…。
▶前回:何度も会っていい雰囲気なのに…。彼の“本命彼女”になれない決定的な理由とは
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:6月28日 日曜更新予定
実は女は、デート中にNGを出していた!?その言動とは?








この記事へのコメント
こいつ自分に酔ってるだけやん。