東京で「本当においしいもの」を食べようとすると、まず予約が取れない。SNSのキャンセル枠は1分で消え、11ヶ月先まで埋まり、最短で来年——そんな理不尽さえも、もはや「行く価値がある証拠」として受け入れてしまう店が、この街にはある。
松陰神社前の6席のカウンター、赤坂見附でやま幸のまぐろ+銘酒飲み放題、神楽坂で100種を超えるフリーフローとともに楽しむ料理、西麻布の隠れ家イタリアン。グルマンたちが何度断られても諦めない東京4軒を、予約攻略法とともに紹介する。
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1.型破りな至高のひと皿を求めて集う美食の猛者による争奪戦が激化中
『KANTA』@松陰神社
閑静な松陰神社エリアに出現したカウンターに行かずして、令和の美食については語れない
世田谷でいま、最もアツい一軒がある。
数ある名店で研鑽を積んだ若きシェフが編み出す、料理の枠を脱ぎ捨てた“旨いもの”を求め、美食家たちが詰めかけるのだ。
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『NARISAWA』と『WASA』の両店で研鑽を積んだ強者が店を開いたと聞けば、それだけで期待せずにはいられない。
昨年10月、松陰神社前にオープンした『KANTA』は早くも予約至難になるほどフーディーらの熱視を浴びている。
和洋中の名店を渡り歩いた“食いしん坊シェフ”の満腹劇場が、今宵も幕を開ける
子どもの頃から大の食いしん坊だったというシェフ・前野勘太さん。
「自分が食べたい料理をジャンルに縛られず、自由に作りたい」との思いからジャンルレスを標榜することに。
ピータン豆腐を詰めたパニプリから始まるコースは、棒棒鶏あり、パスタありの多彩さ。
熟成した紹興酒が、すっぽんにピッタリ
しかも単に料理が多国籍というだけではない。料理のプロセス、扱う調味料自体がジャンルレスなのだ。
例えばすっぽんの春巻は、フレンチのフロマージュ・ド・テッドをヒントにすっぽんを煮凝りにして山菜とともに巻くといった塩梅。
“米”が海のチーズを受け止める
からすみの濃厚な旨みと塩気には、ふくよかさとクリーミーな旨みを持つ鹿児島の地酒「天賦」(¥1,300)を。
芋の甘味と胡麻のコクが共鳴し合う
ごまのコクを受け止めるのは、上質な甘みが特徴の鹿児島八千代伝の氷結芋仕込み「Crio」¥1,400。
白の清き香りが和の趣に寄り添う
やや和の趣のあるイサキにはロワールの白ワイン「サンセール」¥2,000。繊細な料理に清らかな香りが合う。
〆は禁断の炭水化物リレー3連打で悩殺フィニッシュ!
フレッシュとトマト缶の2種を使った「毛蟹のトマトソースパスタ」は、毛蟹のアメリケーヌソースも加えて奥行きのある味に。
「麻婆豆腐」は〆の一品ゆえやや軽めに仕上げるが、立ち上る香気は格別。
香りを大切に立体的な旨さを生み出す前野さんの思いが伝わる佳品。
「成澤シェフの教えどおり、ひと皿に多くの要素を重ねないようにしている」と前野さん。
味覚の構成は複雑かつ緻密ながら、素材感を活かした皿は本能に直結する旨さで食通を虜にして離さない。
― for Reservation! ―
グルカレにて3月27日に予約を受付開始
今回、5月21日(木)19:00~の予約枠を確保。3月27日(金)12:40にグルカレで予約の受付を開始。万全を期して臨みたい。
2.怒涛の20品と酒が刻む驚愕のコスパに、再訪を誓わずにいられぬ鮨の桃源郷
『鮨 若尊』@赤坂見附
港区でやま幸のまぐろや銘酒が飲み放題でなんと¥16,500。SNS枠も争奪戦という一軒は鮨の楽しさと席を制した優越感を同時に体験できる。
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11ヶ月先までの予約を取る『鮨 若尊』。いざ予約をとり始めれば、すぐに半年以上先まで埋まってしまう。SNSでのキャンセル枠の知らせも1分後には埋まる。
なぜそこまで人気なのかといえば、圧倒的な費用対効果が理由。
「やま幸」のまぐろをはじめ、赤酢シャリと溶け合う9貫
「若尊コース」は¥16,500にして、「やま幸」のまぐろ4種を含む鮨9貫につまみ10品、汁物や甘味も入り、お酒も飲み放題という大盤振る舞い。
「帆立フライのうにのせ」。レアに揚げた帆立とうにが、旨みの相乗効果を起こす。
乾杯のシャンパンのあとは、好きな日本酒を飲みまくれ!
シャンパン1杯や銘醸蔵からの日本酒10種も含み、計算間違いではないかと疑うほど。
まぐろは贅沢な厚切りで提供。鮮魚も全国の漁港から直に仕入れ、神経締めや脱水など仕立てにこだわる。
半年以上先の予約が埋まるのも、裏打ちされた信念によるものなのだ。
― for Reservation! ―
来店日11ヶ月前からホームページにて予約を受付中
毎月1日に11ヶ月先の末日までの予約が可能になる。直近で空席が出ることもあるため、ホームページをこまめに確認しておきたい。
【予約はこちらから】
URL:https://sushi-jackson.jp
3.12皿×100酒が誘うペアリングの迷宮へ“グルメのマニア”が詰めかける
『GOURMANIA』@神楽坂
独創性が光る皿と無数の酒から最強ペアを自ら探る。
そんな未知なる体験を求め、食を愛する大人たちがカウンターを埋め尽くしている。
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独創的だが、食べると即座に体が「美味しい!」と直感する。唯一無二の料理で今や弩級の人気店となった『GOURMANIA』。
昨今は店主夫妻の頑張りもあって日に2回転を実現しているが、それでも最短で予約は来年3月という状況。
お酒選びが楽しくなる逸品が続々!
「カイノミの青椒肉絲」と「ホタルイカとたけのこXO醤油の炊き込みご飯」はピート香が強いウイスキーなどと。
コース(¥18,000)より。
100種類以上のお酒とともに未知なるマリアージュの探訪を!
ただでさえ美味しい料理の魅力を、さらに倍増させているのがフリーフローのアルコールだ。あらゆる銘酒をそろえており、総数は100種を優に超える。
もちろんペアリングも無限大で、「このジンならどうなる?」「ウイスキーも試してみようか」など自由気ままに普段はあまりしないような組み合わせにチャレンジできるのも醍醐味。
【×日本酒】ソースのさわやかな酸味をとことん活かす
酒米「愛山」の豊かな旨みを感じる岩手「赤武」の冷蔵生酒は、味わいの奥に酸味と甘みも潜み、ソースに用いたトマトと響き合う。
【×クラフトジン】クロモジ特有の香りが海鮮の旨みと見事に拮抗
天然木のクロモジが甘やかに香る秋田のクラフトジン「岑 No.65」。その個性的な香味が、パンチ力のある料理の旨みに負けず共鳴。
【×スパークリング紹興酒】喉を駆け抜けるドライなキレで次のひと口を促す
中華由来のシンガポール料理ゆえに紹興酒とマッチするのは当然。ソーダ割りをボトリングした「発泡黄酒 爽」なら、喉越しも軽快。
【×クラフトラムコーク】個々の魅力を高める香辛料の見事な共演
自家製コーラを「スパイスド ラム」で割れば香りが力強く立ち上るオリジナルの一杯に。コーラの香辛料が料理のスパイス感を加速させる。
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訪れるたびに新たな発見があり、次の予約をして帰る人が続出するのも納得だ。
― for Reservation! ―
グルカレにて3月27日に予約を受付開始!
今回5月17日(日)20:30~の予約枠を確保。争奪戦になること間違いなしなので、3月27日(金)12:10の予約開始をお見逃しなく。
4.“パスタの4連発”も許される隠れ家は、イス取りゲームの主戦場
『merachi』@西麻布
星条旗通りの裏手にある扉を、数多の食通がくぐり抜けた
食偏差値の高い大人こそ、心から“自由”を求める。
怒涛のパスタ攻め、前菜尽くし……など、わがままに楽しめる一軒がいまも食いしん坊たちの熱気で満ちている。
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ハイレベルなイタリアンが密集する西麻布で、2021年の創業から着実に人気店としての歩みを進める『merachi』。
オーナーシェフは、イタリアの星付きレストランで長年修業した杉本功輔さん。
イタリアの料理哲学や技術をベースに、各地の郷土料理を日本の食材で表現した、質実剛健な料理が食通たちに支持されている。
今宵は我慢せずにパスタ4皿。こんな満たされ方は他にない
オープン当初はおまかせコース1本だったが、プリフィクスコースも加わり、これが人気に拍車をかける起爆剤に。メインの前は、9種類ほどある前菜とパスタから4皿を選べる。
例えば、前菜1皿パスタ3皿といった組み合わせも思うがまま。名刺代わりの「パーネ ブッロ エ アリーチ」や「仔牛トンナート」など、盛りだくさんのアミューズに序盤から胃袋が掴まれ、ワインのピッチも加速。
「佐渡産ズワイガニスパゲッティ」(+¥1,000)。
カニの出汁が凝縮した濃厚な旨みのトマトソースに、たっぷりのカニ身が贅沢。
パスタで一番人気の「蛤出汁 唐津産カラスミ スパゲッティ」。
蛤の出汁をパスタに吸わせ、塩味がまろやかなカラスミをたっぷりとのせた逸品。
プーリア州で親しまれている「菜の花とサルシッチャ オレキエッテ」。
ニンニクの香りとほろ苦い菜の花の味わいがマッチ。
「ネラーノ風スパゲッティ」は、素揚げしたズッキーニとプローヴォラチーズを絡めたクリーミーなソースにバジルの香りがふわり。
写真の料理はすべてプリフィクスコースの一例。
たった10席のカウンターでは、シェフが目の前でパスタを手打ちする演出もあり、テーブルを盛り上げる。
未知なるプリフィクスの楽しさに、「次はあれを食べよう」と店を出る前から再訪を決意する客が後を絶たない。
― for Reservation! ―
グルカレにて毎月1日に翌々月の予約を受付
4月1日(水)に6月分の予約が解禁。確実に予約を取りたいのなら、グルカレに登録をして毎月1日0時の予約開始に備えよ。
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