Q1:マッチング後の初デート。二度目に進む決め手となったのは?
瑛二とは、マッチングアプリを通じて出会った。たくさんいい人がいる中でも、瑛二は目立っていたと思う。
外資系コンサル会社勤務の、32歳。爽やかな笑顔でイケメンだし、大学も素晴らしい学校を出ているだけでなく、年収も3,000万以上ときた。
「でも私は35歳過ぎているし…彼はモテそうだから、厳しいかな」
そう思いながらも「いいね」を押すと、意外にも、向こうからもすぐに返ってきた。そして何度かやり取りをしたのち、「東京エディション虎ノ門」の『Gold Bar at EDITION』で会うことになった。
お店のエントランスの前で待ち合わせをしたのだけれど、瑛二は写真で見るより、実物の方がさらに素敵だった。
「初めまして、沙穂です」
「初めまして、瑛二です」
お互いぎこちなく挨拶を交わし、とりあえず中へ入る。一杯ずつオーダーをし、軽く自己紹介が始まった。
「沙穂さん、お仕事は何をされているんですか?」
「私はM&Aの会社で働いてます」
「へぇ、すごいですね。ちょっと近い仕事なのかな」
そんな話をしていたけれど、良い感じの音楽と周りの喧騒に、私たちの距離は自然と近くなっていく。そして2杯目のオーダーをするタイミングで、本題に入った。
「瑛二さんは、どうしてアプリを?モテそうなのに」
「いや、それはこっちのセリフです。そろそろ本腰を入れて彼女を探そうかなと思いまして。沙穂さんは?」
「私は、真剣に婚活しようかなと思いまして。実はアプリを使うことに、最初は少し抵抗があったのですが…。友人たちが続々とアプリで出会った方と結婚をしていたので使ってみたんです。瑛二さんみたいな素敵な方がいて、嬉しいです」
「こちらこそ良かったです、沙穂さんと出会えて」
初対面でそんな言葉をもらえるなんて、嬉しすぎる。頬が熱くなるのが分かって、私は思わずカクテルを一口飲んだ。
まだ会って1時間ほどなのに、瑛二の醸し出す雰囲気が心地よく、なぜか不思議と安心している自分がいる。
「今日ありがとうございます」
お礼を言うと、瑛二は大きく首を横に振った。
「いえいえ、こちらこそ。お綺麗な方だなと思って、すぐに返信しちゃいました」
「そうなんですか?嬉しい」
もしかすると、最初から決まっていたのかもしれない。何となくお互いに、次に進みそうな気配はしていた。
そしてこの次のデートで、瑛二はちゃんと告白をしてきてくれた。








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