
会食の極意。
条件は、1人8,000円以内で、堅苦しすぎず、かつグルメな相手の印象に残る会食にすること。
そんな要望に応えられる店を5つ厳選してみた。
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1.感度高き相手には真っ向勝負を挑まない。「洒脱なピザ」のこなれ感で勝ちにいく
『Pizza da Vinci Tokyo』@白金台
日吉坂から奥に入った裏道に店がある。この「知っている感」が自身の価値を高める
白金台の閑静な住宅街に佇む、瀟洒なコンクリートのビル。
『Pizza da Vinci Tokyo』の店内は高天井のインダストリアルな空間で、地下にいることを忘れる開放感とオープンキッチンの躍動感が、堅苦しくなりがちな会食の序盤をほどよく緩めてくれる。
「ダ・ヴィンチの作風のように、型にはまらない自由さを」と、想いを語るのはオーナーシェフの近藤 学さん。
和食店やイタリアンを経て、六本木にあった『ピッツェリア・バッジオ』でピッツァの基礎を学び2019年に独立。多様な経験とアイデアから生まれる料理が食べ手を楽しませてくれる。
主役のピッツァは、5ヶ国の小麦粉をブレンドした生地を約30時間寝かせ、高温のピザ釜で保湿しながら焼き上げる。香り高くモチモチとした食感で、女性ゲストでもペロリと1枚食べられる軽い仕上がり。
近藤さんいわく「ミラノとナポリのいいとこどりです」と自慢の味わいだ。
シンプルに生地や具材の美味しさを堪能できる「マリナーラ」¥2,290。
さらにアヒージョやサルシッチャなど釡で火入れする“ピザ前”も美味ぞろいだから、クライアントの満足度を劇的に高めてくれる一軒となるのだ。
【4人のお会計で、ひとりあたり¥7,153!】
・ハートランドひとり1杯 ¥940
・ワインボトル2本 1本¥5,900
・ルッコラサラダ ¥2,290
・プロシュートとサラミの盛り合わせ ¥2,890
・国産豚ひき肉のミートボールとモッツァレアのオーブン焼き ¥1,790
・マリナーラ ¥2,290
・ダヴィンチ ¥3,790
2.今、旬な店といえばここが筆頭!あえてのカウンターで賑やかに盛り上がる
『テンキ』@神泉
相手をより深く知り、未来を語り合いたい“ふたりの会食”。そんな日はあえてのカウンターが効く。肩肘張らずに過ごす時間が、新たな仕事を生む種にもなるからだ。
フレンチシェフが手がける渋谷の人気店『KAMERA』。その姉妹店として誕生した『テンキ』は、意外性抜群の“天ぷら店”だ。
キッチンを囲むスタイリッシュなカウンターでは、フレンチのコースのように洗練された皿が繰り出される。
「天ぷらの世界にはまだまだ進化の余地がある。そこで私たちらしい表現で、天ぷらを楽しんでもらいたいと考えました」。そう語るのは店長の中澤篤史さんだ。
そのために取り入れたのは、フレンチの技法やエッセンス。素材にこだわった2種類の軽やかな衣を使い分け、緩急を生み出すことで、最後まで驚きと発見が続く。
ひと口ごとに小さなサプライズが隠された“進化系天ぷら”は、会話を盛り上げる一助にもなるだろう。
「帆立」は、ヤマトイモと青のりのソースで。
ノンオイルなのにヤマトイモの粘りのある食感が満足度を高めてくれる。トッピングは米粉をまぶして揚げた磯の香りが広がるオゴノリ。
季節の「フルーツ」の天ぷらもこの店らしい。ミントを添えた桃は断面が美しい。
すべてコース(¥5,500)より。
ここでしか味わえない旬の逸品が、いつもの会食に新しい可能性を提示してくれる。
【ひとりあたり¥7,900!】
・晴コース ¥5,500
・ワイングラス3杯 ¥2,400
3.「鴨舌食べに行きます?」そんな誘い文句で食べ慣れた大人をあっと言わせる術を持つ
『黒猫夜 六本木店』@六本木
殺風景なビルの4階にポツンとある重厚なドア。その扉を開けるとエキゾチックな空間が現れ、異国にワープする。
そんな怪しく楽しいアプローチに引き込まれるのが『黒猫夜』。不思議な世界観は、料理が始まるとさらに拍車がかかる。
前菜に登場する「いろいろモツのパイタンスープ」や「スイカのピクルス」など、酸味・辛み・旨みの効いた独創的な味わいに序盤から目を見開く。
続く“鴨の舌”は店の代名詞となる逸品。やわらかでコリッとした絶妙な食感と、スパイスの独特な風味の初体験の味は、好奇心旺盛なグルマンゲストの胃袋を鷲づかみにする。
続々と繰り出されるのは、オーナーが中国各地を転々としながら出合った、あまり知られていない食材を使った郷土料理。
こちらの門下生には、都内で予約の取れない人気中華料理店の店主もいて、“辺境中華”のジャンルを築いたパイオニア的一軒なのだ。
珍しい中国の地方地酒も充実し、唯一無二の“黒猫夜ワールド”がいつもの会食にスパイスを投じる。
【ひとりあたり¥7,500!】
・看板料理かいつまみ 飲み放題付きコース ¥7,500
4.会食三昧の相手を優しく癒やす。そんな余裕の店選びが信頼感に直結する
『うゆう』@渋谷
話しやすく寛げるカウンター個室は、心を解く力がある
丁寧に作られた和食を思い思いにつまみながら、癒やしの時間でもてなしたい夜がある。ならば『うゆう』が正解だ。
さらに予約時には、高級鮨店を思わせるL字の個室カウンター席を押さえるのがオススメ。斜め向かいで過ごす絶妙な距離感は、対面にはない親近感と気安さを生み、相手との会話をつむぎやすくしてくれる。
コースの幕開けを飾る「旬の豆皿6種盛り」は、酒を片手にちびちびつまめ、相手との会話の滑りを促すだろう。
和を軸にした料理は素材の良さが際立つが、中でもこだわっているのが魚介。鹿児島県出身の店主・御幸佑亮さんが地元を中心とした地域から仕入れるから、品質は折り紙付きだ。
中盤には袋ごと提供されるカニクリームコロッケの洒落た演出が入り、クライマックスを彩るのは自慢の炭火料理。
炭を直に当てる「炭炙り鯖棒鮨」のパフォーマンスは、会食中の高揚感をかき立てる。
さまざまな会食に引っ張りだこの人気者も、こんな和食店なら安らぎの時間に。ほっとひと息つきながら強固な信頼関係を築きたい。
【ひとりあたり¥8,080!】
・スタンダードコース ¥5,280
・生ビールひとり2杯 ¥750×2
・日本酒片口 ¥1,300
5.お酒好きな相手を必ず射止めるワインと日本酒飲み放題の最強さ!
『ワインと日本酒のお店 Le Ginglet(ル ジャングレ)』@飯田橋
会食相手がお酒好きであれば、必ず喜んでくれる一軒は『ワインと日本酒のお店 Le Ginglet』。なぜならワインと日本酒が飲み放題という、酒飲みには堪らない店だからだ。
その気前の良さに思わず驚くほどで、各自が好きなものを自由に楽しむ気ままさも何かと気を使う会食の場にはちょうどいい。
コースの内容は、アミューズ、その日の前菜4品程度、生ハム盛り合わせ、パスタ。前菜には揚げ物や卵料理など、季節の食材を使ったものも登場する。
この日の前菜のひとつ、「甘エビのブルスケッタ」はプリッとしたエビと濃厚なソースで白ワインがすすむ。
生ハム盛り合わせはすべて自家製で約7種類!
無論つまみも秀逸で、名物は「自家製ハムの盛り合わせ」。生ハムはもちろん、サラミやパンチェッタなどすべて手作りというのだから、人気なのも頷ける。
「自分で仕込むので良質な国産の肉を使えるし、塩加減も思いどおりにできるんです」とその魅力を語るのは店主の有沢貴司さん。
余計なものを加えないからこそ、素材の味を素直に引き出せるという。
もうひとつ、この店を語るならインテリアは外せない。家具はすべてがデンマークの名門「フリッツ・ハンセン」社で統一されているのだ。
本革のセブンチェアに身を預ければ、センスのいい友人宅のリビングにいるような居心地の良さ。お酒を片手に、普段できないような話にも花が咲くだろう。
【ひとりあたり¥7,680!】
・飲み放題付きコース ¥7,680
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