泊まったホテルは950軒以上のライターが最推し!東京の好きなバー&ダイニング4選

グルメ界には、そのジャンルに特化したプロが多く存在する。

尋常ならざる熱量で食を重ねてきた彼らから“最推しの店”を教えてもらった。まさにお宝である。

今回は、東京のシーンを彩るデートにもぴったりな、ホテルダニング&バーを紹介する。



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ホテルダイニングの最推しの店を教えてくれたのは…


ホテルライター・大石智子氏

編集者を経てライター13年目。旅、飲食、インタビューと幅広く執筆。温泉街から南米最南端まで、泊まったホテルは950軒以上。この冬はスペインとイタリアのミシュランキーホテルを巡る旅を敢行。

1.皇居外苑を望む優雅な眺望と野菜を駆使した美しきひと皿
『エステール』

大手町『エステール』の内観

目の前は日比谷、左側は丸の内方面の夜景を望む。季節ごとに木々の色が変わるのも魅力。ナチュラルな色彩のインテリアが景色と調和し、ゆったり寛げる


私が東京のホテルで最も好きな景色がフランス料理『エステール』にある。

窓の外に広がるのは皇居外苑や日比谷公園の緑。抜け感好き、自然好きにとって、東京でこんなに気持ち良い眺めはない。

夜は内堀通りを流れるクルマのテールランプが綺麗で、丸の内の夜景も楽しめてしまう。マジックタイムの少し前の時間帯からデートを始めれば、うっとり確定。

大手町『エステール』の小島 景シェフ

小島さんはフランスでの勤務が長く、モナコの三ツ星フレンチでは副料理長を経験。『ベージュ アラン・デュカス 東京』の総料理長を務めた後現職へ


さらに野菜をたっぷり使ったフレンチというのが嬉しいところ。

シェフの小島 景さんは鎌倉が地元で、毎朝“連売”で野菜を買いつけてから出勤している。

大手町『エステール』の「鎌倉野菜のバリグール(南仏の郷土料理)」

にんじんやクレソン等が入った「鎌倉野菜のバリグール(南仏の郷土料理)」。帆立のソテーと、春菊など緑の野菜のソースを合わせる。コース(¥26,450~)より


野菜が主役のひと皿はもちろん、ソースにも野菜を駆使し、大都会にいるのに大地を感じる味わい。

小島さんは2023年にシェフに就任したが、その際に25年師事するアラン・デュカスから、「ここはあなたのレストラン。自分の思うようにやってほしい」と言われたとか。

実際、とても伸び伸びと、小島さん自身もここの景色を楽しみながら料理をしている。

ちなみに鎌倉では波乗りもするとのこと。海に潜ってパワーを得ている人の料理っていいなとも思うのだ。

エステール(大手町) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

バーの最推しの店を教えてくれたのは…


バージャーナリスト・児島麻理子氏

出版社勤務、11年間のお酒メーカーでの広報を経て、2019年に独立。蒸溜所とバーめぐりをライフワークに、PR、ライターとして活躍中。著書に『おうちでつくれるかんたんスパイスカクテル』がある。

2.東京の街から着想を得たカクテルは、新たなデートの切り札に
『ジャヌ バー』

六本木一丁目『ジャヌ バー』の内観

「カクテルを飲みながら東京を旅するように味わう」がコンセプト。和を感じる空間や、メニューにも注目


いま、東京のバーシーンが熱いのは承知の通り。特に最先端を感じられる3軒をご紹介。

まずは、「ジャヌ東京」5階にある『ジャヌ バー』。ここでは、ミクソロジストの南雲主于三(なぐも しゅうぞう)さんが監修のカクテルを楽しめる。

六本木一丁目『ジャヌ バー』の「アチャール」

神田がテーマの「アチャール」¥3,400


カレーの聖地である「神田」、明太もんじゃに着想を得た「月島」など、東京の街をテーマにしたカクテルがラインナップ。

日本酒や生姜、梅、海苔など国内素材を使ったものもあり、新しい味覚の体験が叶う。

■店舗概要
店名:ジャヌ バー
住所:港区麻布台1-2-2 ジャヌ東京 5F
TEL:050-1809-5550
営業時間:17:00~(L.O.23:30)
定休日:不定休
席数:カウンター12席、テーブル25席

3.海外のようなイマドキ空間で楽しいバーナイトを
『Tokyo Confidential』

麻布十番『Tokyo Confidential』の内観

麻布十番のビルの9階にあり、ルーフトップから東京タワーが一望できる。その眺望から外国人人気も高く、大盛況中


同じ港区で勢いに乗っているのが『Tokyo Confidential』

麻布十番『Tokyo Confidential』の内観


イギリス人バーテンダーが手掛ける同店には海外からのゲストバーテンダーも多く、最先端のカクテルに触れられる。

麻布十番『Tokyo Confidential』の「Bronx Cheer」

アートがちりばめられた店内で、人気の「Bronx Cheer」(¥2,200)を楽しんで


ここでは、店名のロゴが書かれたコースターの裏に“告白”を書くのがお決まりだ。

Tokyo Confidential(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

4.名物のパンチボウルを仲間と楽しむ至福
『Punch Room Tokyo』

銀座一丁目『Punch Room Tokyo』の内観

同じカクテルを2杯以上頼むとパンチボウルで提供される。店内はダークウォールナットが特徴的で、天井が低く、ソファーとローテーブルのラウンジスタイル


最後は「東京エディション銀座」の『Punch Room Tokyo』。

複数人でシェアする“パンチボウル”を提供するバーだ。

銀座一丁目『Punch Room Tokyo』の「後楽園と抹茶」

「後楽園と抹茶」¥5,400(2人前)


カクテルは“日本”がテーマで、昔話や居酒屋など日本文化と5つのパンチのフレーバーを掛け合わせ、美しくカクテルに落とし込む。

ラウンジスタイルで仲間と楽しみたい。

■店舗概要
店名:Punch Room Tokyo
住所:中央区銀座2-8-13 東京エディション銀座
TEL:03-6228-7400
営業時間:【火~木】18:00~(L.O.23:30)
     【金・土】18:00~(L.O.25:30)
定休日:日曜、月曜
席数:86席

▶このほか:「とにかくステーキがめちゃめちゃ旨い」東京ホテイソンのたけるが絶賛する、新宿にある熟成和牛の店

東京カレンダー2025年4月号の表紙

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