芸能関係者が密かに使うレストラン4軒。魅力的な個室に、目立たない入口は“リアルな隠れ家”

大人にはデートや会食など、人目を気にせずに食事をしたい日もある。

普段から“隠れ家”を使う芸能関係者４名に聞いた選りすぐりの１軒を紹介する。

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多くの芸能人や政財界人がひいきにするすき焼き店『麻布 久太郎』。

元麻布にある築80年の一軒家に店を構え、１階はふらりと入れるバーの顔も持ち、２階は完全予約制の個室ですき焼きを堪能できる。

こちらを推薦してくれた神夏磯 秀さんは「弊社の某芸人さんから教えてもらい、その後、たくさんの芸人さんとこのお店で食事をさせてもらいました」と笑う。

実際、来店時に次回の予約を取る有名人が後を絶たず、最近では「BLACKPINK」のキム・ジェニがSNSに投稿したことで、話題にもなった。

個室を備える２階に行くためには、年季を感じさせる急な階段を上る。

その先には３つの個室があり、店主が集めた骨董品が置かれ、おばあちゃんの家に来たような居心地の良さがある。

予約を受けると、その日の営業時は１部屋につき１組限定としているため、時間を気にせず滞在できるのも嬉しい。

ここで出されるのは京都出身の店主による関西風すき焼き。

１頭買いの近江牛の肩ロースが使われている。「すき焼きの美味しさ一本勝負の店」と神夏磯さんも絶賛。

芸能関係者が忙しい合間を縫い、リラックスした時間を過ごすのに格好の隠れ家だ。

教えてくれたのは……

吉本興業
マネジメント＆プロデュース本部 本部長・神夏磯 秀氏

2001年入社で、タレントマネジメントとコンテンツプロデュースを主に担当。島田紳助、チュートリアル、霜降り明星などをマネジメントしてきた。会食の際の店は、社風的にフランクな雰囲気の店をよく選んでいる。

吉本興業

お笑い芸人を中心に、タレントなど約6,000人が所属するエンタメの総合商社。2025年４月に開幕する大阪・関西万博にパビリオン「よしもとwaraii myraii館」の出展を控えていて、大勢の来場を期待している。

芸能人関係者が会食で訪れる店といえば、真っ先に思い浮かぶのが“焼肉”。小山泰洋さんのお気に入りは、六本木交差点から徒歩約２分の路地裏にある『PONGA PREMIUM』だ。

「私たちにとって接待では、個室があることが大きなポイントです」と小山さん。

同店は全席が個室か半個室。完全個室は４〜12名に対応し、東京タワービューが確約の部屋も。

さらには、専属焼き台完備のVIP席も用意されている。

他にも同店をオススメする理由は「駅近なのに一本裏に入り口があるため、落ち着いていて、幅広い方に対応できるから」。それでいて建物は金色に輝くゴージャスさがあるため、きらびやかな業界人を接待するのにもってこい。

「初めていくと入り口が少しわかりづらいのもいいですね」と小山さんが推すとおり、１階の入り口は隠し扉のような自動ドアという仕掛けも面白い。

ラグジュアリーな焼肉である理由は、こちらが目黒に本店を構える『焼肉 ぽんが』の最上位ブランドだから。

店内では黒毛和牛A5専門店が貴重な伊賀牛で仕立てたコースがいただける。

上質な肉でゲストをもてなし、エンタメ業界の接待には申し分ない豪華個室が揃う最良の隠れ家だ。

教えてくれたのは……

オスカープロモーション
芸音本部・小山泰洋氏

マネージャー歴は18年にも及ぶ。接待の店を手配することが多く、店選びは相手にとってのアクセスの良さと目的にあった環境かどうかを重視する。同じ業界の人から紹介してもらった隠れ家店をよくリピートする。

オスカープロモーション

上戸 彩、武井 咲など数多くのモデル・女優が所属する。「美の創造」を企業理念とし、多彩な美のエンターティナーを輩出。女性タレントを発掘するオーディション「全日本国民的美少女コンテスト」の主催も行う。

芸能事務所の社員が訪れる隠れ家といえば、テレビ局の多い港区が大本命。矢﨑直博さんは「同じ業界の人をほとんど見かけませんね」と神田を使いこなしているようだ。

オフィス街に突如現れる『淡路町 雅宝ARBOL』は、漆黒の一軒家という佇まい。

表には店名ではなく「黒崎真平」という表札が掲げられているため、一見してレストランと分からないところもお忍びで利用するのにうってつけ。

意外な場所にあるにもかかわらず、港区の隠れ家にも引けを取らない洒脱さがあるのもポイント。

こちらでいただけるのは、中国・広東料理人気の火付け役である『南国酒家』出身のベテランシェフが腕を振るうモダンチャイニーズ。

矢﨑さんはシェフと懇意にしていることもあって「いざというときにオリジナルメニューを作ってもらえます。“糖質脂質少なめ＆たんぱく質多めの中華”というリクエストにも対応してもらうこともありました（笑）」。

通常メニューを見ても、アラカルトが中心。

「ブルースリーが愛したスイスチキンウィング」といった八角香る香港らしい一品から「海鮮白麻婆豆腐」という変化球も。

百戦錬磨の芸能関係者をも満足させる、納得の一軒である。

教えてくれたのは……

エイベックス・アライアンス＆パートナーズ
ゼネラルプロデューサー・矢﨑直博氏

2002年、エイベックス入社。現在は企業や自治体の課題をエンタメで解決する提案を行う。接待には話しやすい環境とエンタメ性のある店をチョイス。

エイベックス・アライアンス＆パートナーズ

所属アーティストの強みを活かしつつ、エンタメノウハウとスキルで、企業ブランディングや商品PR、販促の課題解決といったビジネスプロデュースを行う。

『カフェ ラ・ボエム 白金』といえば、1998年にオープンし、一斉を風靡した古城のような一軒家レストラン。

誰もが知る店ではあるが“隠れ家として、そういう使い方があったのか”と思わせてくれる方法を教えてくれた。

「２階席は広く充実していて座席間も距離があるため、混み合っていても人目を気にせず仕事の話ができるんです」と阿部 亨さん。

こちらの店の２階はアリーナ席になっており、下からの視線を感じにくい造り。加えて地下駐車場から２階へ直通する経路があり、人目を避けて入退店することができる。

毎日ランチ時から27時30分まで営業しているのも、業界人に重宝されるポイントだ。

阿部さんは同店の系列店も含めると25年来の常連。同店では、常連から電話を受けると“いつもの席”をキープするなど心地よいサービスが受けられるという。

常連だからこその、メニューにアレンジを加える方法も熟知。

阿部さんは「ペペロンチーノ」に「しらすトッピングの辛味なし・大盛り」をオーダーし、３、４人でシェアするのがお決まり。

いつもの店も、自分たち流に使いこなす術を身に付けているのはさすが。

■店舗概要
店名：カフェ ラ・ボエム 白金
住所：港区白金台４-19-17 １F/２F
TEL：050-5444-1077
営業時間：11:30～（L.O.27:00）
定休日：不定休
席数：テーブル200席以上

教えてくれたのは……

ジャパン・ミュージックエンターテインメント
チーフマネージャー・阿部 亨氏

2000年、JME入社。谷原章介や千葉雄大を担当し、加藤綾子、石井亮次らをスカウト。会食の際は個室があって人目が気にならず移動がスムーズな店を選ぶ。

ジャパン・ミュージックエンターテインメント

篠原涼子や鈴木雅之をはじめ、俳優やアーティスト、タレントが所属する芸能事務所。一人ひとりの個性を生かし、きめ細かいマネジメントを行う。

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